ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

ミニソーラー自作ワークショップを開催したよ!~ワークショップの準備⇒開催に至るまでのポイントも僕なりにまとめてみました~

2015/01/29

昨年の秋の終わりごろから色んなモノづくりに挑戦してきました。

小型独立型太陽光発電システムテンゴロケットストーブカホン、雪板、落雪式除雪アイテム(失敗)などなど…

 

これらは作っていて楽しい!というのが第1にありますが、ナリワイや月3万円ビジネス的な考え方にも繋げて行きたいな~と思って作った部分もあります。

つまり、ゆくゆくはワークショップを開催していきたいなぁ~なんて思っていました。

ナリワイを作る~人生の盗まれない生き方~の著者、伊藤洋志さんの講話を聴いてきた。起業ほど大げさでなく、バイトよりもカッコいい働き方とは何か?|ひろろーぐ 

『月3万円ビジネス』が地方の働き方が変えるのか…|ひろろーぐ

 

そんなことでチマチマと水面下で活動している中、月3万円ビジネスを実践している酒田在住の小松広幸・馨 夫妻に「ミニソーラーのワークショップしない?」と声を掛け頂き、共同でミニソーラー自作ワークショップを開催してきました~!

ワークショップに参加したことがある人は多くても、開催したことがある人は少ないのではないでしょうか?

僕にとってはモノづくり系で初めてのワークショップで、凄く学びのある機会だったので、準備~当日、そして感想などをアウトプットしていきたいと思います。

ワークショップ準備

今回のワークショップで使用したソーラーセットは小松夫妻・僕にとって初めてのモノ(セット)。

ということで、開催一週間前に1セットだけ仕入れて小松夫妻と一緒にパーツの確認・手順の確認をし、実際に組み立て方を説明しながら組立ててみた。

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二人で組み立てながらあれこれ相談しつつ、YOUTUBEを見て組み立て指導の方法もお勉強…。

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緑色のランプが点灯し、蛍光灯の明かりでも、しっかりと充電されていることを確認♪

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組み立てるだけなら取り寄せるだけでいいのですが、組み立てて持って帰って頂くので、ミニソーラーのセットが入り、なおかつ10Wのソーラーパネルが乗せられるくらいのケースが必要…。

ということで、近所の100均やホームセンターに行ってあれやこれやと見て回り…。

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リーズナブルで素敵な箱を見つけました。一個500円。

穴は小松さんがドリルで開けてくれました♪

 

『ほどでん』発足♪

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今後、電力自給の活動を広げていくためにワークショップを継続的に開催していきたいという思いがあり、今後一緒に盛り上げてくれるメンバーと共に『ほどほど電力自給を目指す会(通称:ほどでん)』というゆるーい名のもとに会を発足し、フェイスブックページも作りました。

といっても、立ち上げ~運営までのほとんどを小松夫妻に頼りっぱなしですが…(苦笑)

ワークショップを行う前にFBページを開設することで、実際にワークショップを行っている様子は勿論、電力自給に関する話題を発信しています。

ほどでんFBページ

結果報告も大事ですが、経過報告はもっと大事。

どんな形でワークショップが成り立っていくのか、どんな人がコメントしているのか…。外から見える情報が透明であればあるほど、人が入りやすい環境になる。僕もそうですが、不透明な部分を知りたいと思うのが人の心理だなぁ~とつくづく思います。

 

値段設定について

ソーラー発電システムのセットと言っても、モノが違えば値段も違う。

今回使ったセットはオール中国製?なので格安でしたが(バッテリー付きで約13000円)、モノによっては商品だけで3万とかもザラにある…。

 

今回のワークショップにおいて参加者の殆どは小松さんの親しいお知り合いの方々だったので、ソーラーセットの値段はどのくらいがいいか、ワークショップの講師料としてどのくらい貰っていいのか…を事前に相談できていました。

今回の参加者さんは、

「自分でソーラーセットを組み立てることで電力自給への一歩を踏み出したい!」

「電力がどうやって作られるかの仕組みを知りたい!」

「そこまで値段が高くないほうがいい…」

という要望であったので、それに合わせたミニソーラーセット(13,000円)を仕入れ、箱代なども含め材料代は15,000円。

講師料については、二人共初めてということもあり、2,000円/組で設定しました。

善意で赤字を垂れ流してしまうこともありますが、それが続くと継続できなくなる。

働いた時間に見合うだけの収入を得るには値しない知識・経験ではありますが、少なくともお代は貰えるようにしないと自分のモチベーションや今後のクオリティーにも影響してくるように思えます。

 

ワークショップの準備をやってみて思うこと

ワークショップといえど、イベントや企画モノと変わらず準備が命だと思い知らされました。

ソーラー組立てワークショップについては小松夫妻も初めてだったので「まずは勉強会的な感じでやろう!」という形で始まったのですが、単に組み立てるだけだったら僕のブログでも組み立て方は公開しているし、ネットで検索すれば大概出てくる。

 

そうではなく、せっかく人が集まってワークショップ形式で行うのだから、みんなで一緒に取り組むことの意義を掴んでおかなければいけない。

僕は今回、この点を凄く勉強させて貰った。

 

参加者数分のミニソーラーセットや必要な工具類は僕が準備しましたが、モチベーションを上げるための説明や資料作り、『ほどでんFBページ』立ち上げ・運営、当日のネームプレート、テーブルクロス、コーヒーセットなど、大雑把な僕では到底思いつかないような小松夫妻の行き届いた気遣いに驚きました。

さすがワークショップ経験者であり、月3万円ビジネス実践者…。

 

ワークショップという『場』では人と人をモノを挟んで繋げる場であることを再認識させられました。

互いに気持ち良く繋がれ、互いに学び合える場。

そんな温もりのある場を築いていく上で必要な仕掛けや気遣いはあって困るモノではないなぁ~と感じました。

 

ワークショップの準備段階で大切なことのまとめ

  • 自分の目や手でしっかりと確認

⇒事前にどのようなモノなのかを実際に試作し、確認しておく。

  • 資料作成

⇒今回は普段家庭のコンセントで使っている電気とはどういうものなのか?ソーラー発電はどんな仕組みで発電するのか…、どんな手順で組み立てるのかを説明する資料を図入りで作成。

  • ワクワク感の演出

⇒今回は100均で購入したUSB端子のミニLEDライトを点灯式用として購入。組み立てが終わった後にみんなで点灯式をやりました。

  • その他、簡単なアイテム

⇒お互いの名前がわかるようにネームプレートや、休憩の時のコーヒー・お茶。

  • 繋がりの土台

⇒当日に出会って仲良くなった人たちを今後も繋げるためのFBグループやページの存在。運営し続けるのは結構な負担ですが、あるに越したことはないと思う。

 

ワークショップ当日

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朝9時に会場入りし、会場設営、受付準備。

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組み立てセットも綺麗に並べてみました♪

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僕のソーラーシステムも持ってきてみた。ガンガン充電しております♪

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ソーラーボーイズ!!!笑

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参加者の方が持ってきてくれたエネルギーに関する本。意欲があり過ぎてスゴイ!

 

ワークショップスタート♪

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こんな雰囲気で始まりました。

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まずは小松さんから電力とは何ぞや?的な話を作ってきた資料に沿ってご説明♪

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小松さんが完成品を説明し、ワクワク感を惹きたてています♪

 

そして田口にバトンタッチし、組み立て指導。

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を間違えないように…

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バッテリーのランプが付いたよ!!!

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小松さんも組み立て指導を手伝ってくれています♪

 

そして全員が完成。

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部屋を暗くして、いよいよ点灯式…

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コンセントを使わずに電気が付いた!!!

感動の瞬間ですね!

 

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最後はみんなで記念写真♪

 

初めてのソーラーワークショップを終えて…

以前、僕の記事で、-考察-雪国で稼ぐための10の冬仕事。というのを書いた時に以下の文章を書きました。

『ロケットストーブや雪板、カホン作り、太陽光発電装置の組み立てなど室内で完結してしまうモノであれば出来るかなと思います。品質の高い製品を作る職人やプロじゃなくても、作り方やそのモノを使った楽しみ方さえしっかり教えることができれば成り立つと思うので、そういう意味でのハードルは低いかもしれません。』

 

確かに、僕は職人で無ければプロでもない。

人よりも少しだけ電気のこと、ソーラー発電の仕組みを知っていて、組立てることができる、というだけのこと。

でも、それだけでワークショップが開催でき、自分の考えていたことが実証できた。この実感は本当に貴重だと思う…。(勿論、小松夫妻に沢山助けてもらったし、そもそも声を掛けてもらえなかったら実現しなかった。本当に感謝です!)

 

とは言え、僕のワークショップに向けた姿勢や当日の対応はお子様レベル。当日の小松夫妻の対応を見ていて「さすがだなぁ~」と思わせられることが多々ありました。

それは、準備段階でどんな会になるのかをイメージし、細やかな気遣いの準備をすることだったり、当日に講師と参加者、参加者同士で緊張感の少ない、楽しいコミュニケーションを測れるようにすることだったり…。

参加者と時間・空間を共有する場であるからこそ会話すること・一緒に楽しむことが大切な要素。

こればっかりは頭で考えてもしょうがないので、実践の中で学んでいくしかないのかなと思います。

 

反省もありながらも、得たものもあった。

ワークショップを開催するには準備もしっかりしないといけないし、立ち振る舞いも含めて学ぶことがあるので決してハードルが低いわけではない。

でも、「やりたい!」と思えばできる。

 

自分にとって当たり前でも、他人にとっては当たり前じゃなく、価値があるもの。

そういう技術や知識を知りたい人に共有する場をワークショップと呼ぶのであれば、誰もが講師にきっとなれる。

小さなことからでもビジネスを始められる。

 

そんな意識が地方から少しずつ広がっていければいいな~と思います。

 

期間を少し置いて、また開催したいです。

 

付録:里山湧水ラジオ

小松夫妻が不定期で収録している里山湧水ラジオ(里山暮らしや自給、エコ、農的暮らしなどのキーワードを切り口にゆるーくお話するラジオ)というのがあるのですが、今回のワークショップの直後に参加者の方も含めてみんなで収録しました~。

ワークショップ直後の主催者・参加者の感動の声、ゼヒゼヒ聴いてみて下さい♪

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