ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

エコストーブ(ロケットストーブ)の作り方。試作第二号で一応は成功しました♪

2015/01/29

前回の試作品第一号を作った時は、土壌改良剤(パーライトなど)を入れていなかったり、塗料がベッタリついた一斗缶を使ったことでエコストーブごと炎上し、危うく火事になるとこでした…

試作品第1号(失敗作)の作り方・失敗した点などの記事はこちら

 

そして今回、満を持して試作品第2号を作成。

作業時間は2時間半…前回よりも1時間半も伸びてしまいました…

 

が、炎上はしていないし、完成度は前回より高めです♪

エコストーブは、『エコ』と言うだけあって、電気・ガスを使わないところが特徴とされますが、それ以外にも色々と素敵なことがあります。

 

エコストーブ(ロケットストーブ)のいいところ

  • 熱効率が良く、少ない燃料で煙突内は500~600℃まで上がる。
  • 間伐材や廃材、小さい薪、竹など、燃やすものを選ばない。
  • 薪ストーブに比べ、灰が溜まる量がはるかに少ない。
  • 持ち運びが簡単。(重さ:5kg程度)
  • ガスボンベはいらない。
  • 炭もいらない。
  • 倉庫、作業小屋などのストーブとして冬場は大活躍。
  • 鍋などを調理するくらいの火力は十分にある。

少し場所は取るし、薪などの燃料は必要になりますが、キャンプに行った時にその辺に落ちてる枝も使えるわけだし、ガスボンベや炭を買うよりよっぽど経済的で、手作り感があって面白いと思います。

身近にあるモノで簡単に作れてしまうので、アウトドア好きやロハス、単純に固定費を少なくしたい人などにおススメです♪

 

それでは早速、作り方からご紹介していきましょう。

 

用意したもの

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左から順番に…

  • ペール缶(蓋なし)×2(ガソリンスタンドからの頂きモノ)
  • 煙突(直径106mm ステンレス製)
    T字型:頂きモノ(買えば1,000円くらい)

    エビ型:498円
    半直型:528円 ※煙突は各106mmを使用
  • ネジ&ワッシャー&ナット(6mm×15mm 6セット):100円
  • バーミキュライト:1,196円(14L×2袋) ※パーライトの代用
  • 煙突固定金具:320円 (2枚目の写真)

かかったお金:2,642円

 

用意した道具

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左から順番に…

  • 電動ドリル
  • 良く切れるごついハサミ(金切バサミでもOK)
  • ペンチ
  • キリ
  • プラスドライバー
  • L字定規(普通の定規で十分対応可)
  • 油性マジック
  • 紙(サイズ:A4以上) 

 エコストーブ(ロケットストーブ)の作り方

下部構造を作る

1.ペール缶に煙突を差込むための穴を明ける

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煙突の差込口を紙に縁取っていきます。

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煙突の口径を縁取った紙をペール缶に押し当て、マジックで縁取っていく。

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円を12等分します。大体でokです。

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円の真ん中にキリで穴を明けます。

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大き目のハサミで線に合わせて切っていきます。
※書いた線よりも少し長めに切ってあげると、後で煙突がキレイにはまります。

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切った後はこんな感じ…

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軽く、内側に折り曲げる。
※写真くらいに折り曲げておくと、煙突を差し込む時に上手く噛んでくれて、煙突が固定されます。

 

2.煙突を固定する

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T字型煙突をあけた穴に差し込む。

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エビ型煙突とジョイントさせます。

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T字煙突、エビ型煙突のジョイントの部分、ペール缶の切り抜いた部分を煙突固定金具で固定します。

下部構造はこれで完成。

 

上部構造を作る

1.下部構造のペール缶と重ね合わせるために、上部構造の長さを調節し、切る

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キリで穴をあけます。
※下部構造のペール缶とジョイントした時に、上部構造の穴から煙突をどのくらいの長さを出すかを考慮しながら穴をあける位置を決める。

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ハサミで切り取っていきます。

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こんな感じに切れました。

 

2.煙突を出すための穴を明ける

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ペール缶の底に半直型の煙突を通すための穴を明けます。
下部構造と同じように煙突の口径に合わせてマジックで縁取っていきます。

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キリで穴あけします。

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下部構造同様、ハサミで切ります。

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裏から見ると太陽みたい…

 

上部構造と下部構造をジョイントさせ、土壌改良材を入れる

1.上部構造と下部構造のジョイント部分をビスで止める

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電動ドリルで上部と下部構造の重なっている部分に穴を明け、ビスで止めます。
僕は4点でビスを止めました。
※水平になるように固定しましょう。
※直線型の煙突は外しておきましょう。作業が出来ません…

 

2.土壌改良材(バーミキュライト)を入れる

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エビ型の煙突に半直型の煙突をジョイント。そして半直型の煙突蓋をして土壌改良材(バーミキュライト)を入れていきます。

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14L×2のバーミキュライトを全て使い切りました。

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これで完成です!

 

そして早速、テストしました…

(再生時間:37秒)

嬉しいです。

結果は良好。今回はうまくいきました♪

動画にもある通り、火事になることもなく、バーミキュライトのお陰でペール缶は熱くもなりません。

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ペール缶を触っても全然熱くありません

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お湯もしっかり沸いてくれています

今回は試作品第二号で、ここまでの作業で大体2時間半くらい…

もっと効率良くやれれば1時間くらいで出来ると思うのですが。

 

意外だった点

  • ペール缶(20L)を組み合わせて使うので、バーミキュライトを14L×2=28Lでは多いと思っていたが、見事に使い切った点。 

反省点

  • ペール缶のふたが無かった為、上部構造に使うパール缶を逆さまにしなければならず、持ち手を付ける・ペール缶をジョイントさせる時のネジの打ち込み・バーミキュライトを入れる時にかなり苦労した。
  • 煙突をさす穴をあける時、初めキリで穴をあけていたが、穴を広げるのに苦労した。もう少し良い穴のあけ方・広げ方があると思う…
  • 前回同様、軍手をするのを忘れた。3か所から流血しました…

上記を改善すれば、1時間半くらいで出来ると思う。

 

いかがだったでしょうか。

もし作ろうと思うのであれば、是非とも蓋がついているパール缶を選んで作ってみて下さいね!

 

参考にしたブログ

ペール缶ロケットストーブの作り方

-里山ライフ
-

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