ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

『月3万円ビジネス』が地方の働き方を変えるのか…

2015/01/29

『月三万円ビジネス』という言葉を知っていますでしょうか?

非電化工房の藤村靖之さんという方が提唱しているビジネスの形です。

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実際に講演で話を伺ってきたのですが、優しい目をした宮崎駿さんのような超素敵な方。

「お金を沢山稼ごう!社長になろう!」みたく目がギラギラしておらず、「皆で楽しく良いことをして稼いでいこうよ♪」という感じでした。

 

「なんじゃそれ?!」って感じでしたが、講演を聞いてそういうことか~♪っと、妙に笑みを浮かべて帰ったことを覚えています…

 

「そんな考え方もあるんだな~」くらいの軽い気持ちでサクッと読んでみてください。

 

月3万円ビジネスを考える前に…「収入が多ければ多いほど幸せ」 という考え方は当たり前なのか?

私たちは「収入が多ければ幸せだ!」と、知らないうちに頭に植え付けらています。

戦後からずっと、私たちは経済発展を目指してきました。

バブル崩壊を経験しても、ただひたすらに幸せ=収入が増えることという頭で、日本の殆どの人が収入を増やすためにどうしたらいいかと、日々汗をかいています。

今でもアベノミクスだの、東京オリンピックだの、経済効果や景気動向を気にするメディアで溢れていますよね。

国の借金は1,000兆円という訳わからない数字になっているし、人口は減って税収は減るし、高齢者が増えて福祉へのお金を回さないといけないし…

莫大なお金がいるのだろう…ということは何となくはわかります。

だから沢山稼いで、沢山税金を払ってくれるような人や会社を増やそうと、国は頑張っている…

そして殆どの人は競争社会で闘う事を知らず知らずのうちに選び、嫉妬や憎しみ、ストレスを感じながらも収入を増やそうと踏ん張っています。

 

でも、一個人、一家族レベルにおいては同じ競争の道を歩かなければいけないなんてことはありませんよね。

税金を払い、衣食住が出来ていれば、生き方について文句を言われる筋合いは全くないわけですから…

 

月3万円ビジネスの考え方は、仲間と楽しく良いことだけをノーリスクでしつつ、少しずつ稼ぐという考え方です。

ストレスやリスクを生み出す競争社会からは一線を引き、仲間と一緒に少しづつ稼ぐ…

 

なんかこれだけ見ているとかなり怪しいビジネスみたいに思えてきますね…笑

 

まぁまぁ、騙されたと思って読み進めてみて下さい♪

月3万円ビジネスとはなんだ?

月3万円ビジネスとは、一つの事業で月に3万円しか稼げない(稼がない)ビジネスのことを言います。

※ここで言う月3万円は、手元に残るお金(利益)が3万円だということ。

 

そして、その月3万円ビジネスをいくつも組み合わせて、自分の収入の柱にしていきます。

3つやれば月に9万円。5つやれば月に15万円…

副業ではなく、複業ですね。

 

そして、この月3万円ビジネスは一般的なビジネスの考え方とは大きく違います。

一般的なビジネスは言うまでもありませんが、下記のようなことですよね。

一般的なビジネス

  • 競争
  • 儲けが一番重要
  • 投資が必要
  • 営業・PRが必要
  • 専業

 

これに対し、月3万円ビジネスはこうです。(藤村さんは月3万円ビジネスのおやくそくと言っています。)

月3万円ビジネスのおやくそく

  • いいことしか仕事にしない
  • 奪い合わないで分かち合う
  • 時間を増やす、支出を減らす
  • 借金と固定費をゼロにする
  • 月に2日しかかけない。
  • みんなで生み出す
  • インターネットでは売らない

これだけではよくわからないので、一つずつ見ていきましょう。

 

いいことしか仕事にしない

普通は一つの仕事をして、一つのところからお給料を貰いますよね。お給料を貰えるのはいいのだけれど、多少嫌なことがあっても我慢しなければ勤まりません。

 

月3万円ビジネスでは、「自分がこれやりたい!」「これいいよね!」と思うことしか仕事にしません。

だからストレスも少なく仕事をすることができます。

さらに、月3万円ビジネスのアイデアをいくつも持っておくことで、その中から好きなビジネスを選ぶことができます。

そうすれば、より楽しく働けそうですよね。

ちなみに藤村さん自身のパソコンには、月3万円ビジネスのアイデア(ビジネスモデル含む)が700個以上あるとおっしゃっていました…

 

奪い合わないで、分かち合う。

仕事をしていると必ず競合他社にぶち当たります。ファミマとローソンのような関係。

自社の売上をどんどんと上げるために、他社のお客さんを自社に引きつけよう、奪おうと必死にサービスを考えていきます。

そうやってシェアを奪いあっていると、他社をライバル視したり憎しみが生まれてきますよね。

 

月3万円ビジネスでは、分かち合います。

仮に、一つのビジネスで6万稼げるようになったとしたら、その3万円分の仕事を他の人に譲って仲間を増やす。

普通の感覚では絶対に出来ないことではありますが、競争することなく温もりのある人間関係が生まれてきます。ただし、狭い地域で大勢が同じ月3万円ビジネスをしないようにします。そうしないと奪い合いのビジネス、もしくは安売り合戦に陥ってしまいます。

 

時間を増やす、支出を減らす

一般的には収入が増えれば増えるほど、自由な時間が減っていきます。

日本長者番付一位(日本一のお金持ち)のソフトバンクの孫正義さんは、一日に15時間働いているそうです。

働くことが大好きな人にとっては苦ではないのかもしれませんが、自由な時間が減っていくと、溜まったストレスをお金を使って癒すようになり、支出が増えて言ってしまします。

悪循環

ある意味、負のスパイラルと言えるかもしれません…

こうなってくるとますますお金に対する依存度が高まっていってしまいます。

 

月3万円ビジネスでは、このサイクルを逆に回していきます。

多くは稼ぐことはできませんが、その分自由な時間が増えていきます。自由な時間が増えた分だけ、自家菜園を始めて野菜を作ったり、ソーラーパネルを作ってエネルギーを自給したりと、支出を抑えることができる。

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ただし、支出を減らすことを楽しめるようなライフスタイルにしていかなければいけません。

無理をして食事を削ったり、無理をして電気を使わなくなってしまっては長続きしませんもの。

 

借金と固定費をゼロにする

借金したり固定費を払うことは一般的なビジネスでは当たり前ですよね。

僕が働いていた製造業では、製品を作るために設備が必要で先行投資が必要だし、人件費や家賃などの固定費も当たり前のようにかかります。

新しくビジネスを始めるときは当然、借金なり固定費のリスクを背負うことになりますよね。

 

かつての高度経済成長であれば新しいビジネスをするのにリスクを背負うことがセオリーだったのですが、今の日本経済は適切に収縮していかなければいけない時期であるので、一人の人間が借金などのリスクを背負うにはキツすぎる。

失敗すれば悲惨な人生になってしまいます。

だから、今の世の中に合う、ノーリスクでできるビジネスをやる。

リスクがなければ例え失敗してしまっても、またチャレンジができますよね。

 

ひとつのビジネスには2日しか掛けない。

いくら好きな仕事だとしても、やせ我慢してでも、2日以上かかるビジネスはやらない。

時間をかけてしまうと、自由時間がなくなってしまうのでお金を払わなければいけなくなる。先ほど紹介した負のサイクルに陥ってしまします。

でも、月3万円ビジネスでは収入は減ってしまうので、時間がかかるビジネスは月3万円ビジネスには合わない。

 

みんなで生み出す

仕事を生み出すのは個人や組織の仕事ですよね。競争社会だからどうしてもそうなってしまいます。

月3万円ビジネスではみんなでワイワイしながらゲーム感覚で行います。

 

インターネットでは売らない

インターネットは素晴らしい文明。

ネット通販では店舗も人件費もいらないし、ヒットすれば大量に売れます。お金がなくても、知名度がなくてもモノが売れるという意味では非常に魅力的な手段ですよね。

でも、月3万円ビジネスでは、同じ事を別々な地域で別々な人がやるので、ネット販売で誰にでも販売してしまうと安売り合戦・奪い合いのビジネスに陥ってしまいます。だから、お互いにネット通販は遠慮します。

 

『月3万円ビジネス』が地方に合うのはなぜ?

地方には木などの材料、空き家・空き地などの土地、物を作るための工具が沢山あります。

お金をかけようと思えば掛けられるのですが、支出を減らそう思えばアイデア次第で減らすことができます。

冬の暖を取りたければ薪ストーブにすればいいし、水道代を節約したければ沢水を引っ張ってくるし、畑や田んぼを借りれば食料だって作れる。

 

つまりは、地方は自給率を高めやすい(支出を減らしやすい)環境だということです。

 

現在では、世界中からモノを仕入れられるようになり、物質的に凄く豊かになりました。

より良いものをより安く手に入れられることを求めた結果、生産者が誰かもわからない、どんな方法で作られたのかもわからないモノを手にするようになりました。

そうやって、自給率を低くし、依存度を高めた結果、自分一人で生きていく力が弱くなってしまっています…

 

今まさにそんな時代だからこそDIYやワークショップといった、体験しながら手作り感覚で作っていくモノが流行っていますよね。

自給率が高められるようなことを、自給率が高められやすい場所で行うようになります。

だから、月3万円ビジネスをする場所は、地方のほうがやりやすいですよね。

 

『月3万円ビジネス』についての考察と講演の感想

これだけ紹介しておいてこんなこと言うのもなんですが、一番初めから『月3万円ビジネス』のおやくそくに全て従って取り組むことには難しいものと思える…

 

僕自身もそうだし、あなた自身も収入を減らすことに対しては恐怖心を感じるでしょう…

 

だから、まず一つの月3万円ビジネスを一年かけてでもいいから立ち上げてみることから始めてみるのがいいんじゃないかなと思います。

以前のたまには全く何もしない日があってもいいんじゃないか~今の日本人は働き過ぎ?!一日72秒働けばいい~という記事でご紹介しましたが、マザーアースニューズ日本版事務局の沓名さんは藤村さんのお弟子さんでいらっしゃいます。

 

マザーアースニューズという世界的に有名な雑誌の日本語版を仲間と一緒に翻訳し、それを購読者限定でメールで配信することをビジネスとしています。

最近僕も購読を始めましたが、エコとかロハス、オーガニック、自家発電、自給自足などのテーマにピンと来る方は是非購入してみてください。

年間4,000円で購入できるのはお手軽ですしね♪

 

このビジネスの場合、月3万円かどうかはわかりませんし、インターネットで販売しているのでそこはおやくそく通りとは言えなさそう…。

でも、いいことしか仕事にしない・分かち合い・月に2日しか掛けないとのことなので、その辺はおやくそく通りですね。

 

結局は全てのおやくそくに従わなくても、奪い合わず、温もりのある人間関係を築きながら楽しく仕事ができるようなテーマをやれれば良いんじゃないかな~と思います。

月三万円ビジネスは、自分で事業をしたことがない人にとってはリスクが無いので壁が低いし、失敗したとしてもまたすぐに起き上ってこれます。

複業として始めるには、今の時代にあったやり方かもしれませんね!

 

藤村さんの講演を聞いていて、一番響いた言葉があります。

 

“人は正しいことをしたいのではなくて、楽しいことをしたい。”

 

本当にその通りだな~って思います。

 

誰だって楽しく生きたいですよね。

戦争しようが革命が起きようが、世界中からお酒が消えないのはこの理由だと思います。

だから、楽しく生きるために、楽しく仕事をすることは凄く大切なことなんじゃないかな~って…

 

さらに藤村さんは、楽しさの法則が4つあると教えてくれました。

『楽しさ』の4つの法則

  • 温もりのある人間関係
  • 美味しい食べ物
  • いい雰囲気
  • 達成感

素敵な人とは何時間でも話していたいし、美味しいものを食べると笑みがこぼれる。

オシャレなカフェには吸い寄せられるし、やりがいがあると次もチャレンジしたくなる。

 

確かに確かに!!!

 

目から鱗が1,000枚くらい落ちそうなくらい盲点でした。

「楽しい」に理由なんて無い!と思っていましたが、よくよく考えてみるとこの法則に当てはまっていることも多いです。

 

自分でワークショップみたいなことをする時に意識したいですね♪

 

『月3万円ビジネス』の書籍には月3万円ビジネスの考え方+実例が21個ご紹介されています。

書いてある内容をそっくりそのまま真似をすることは簡単には出来なそうなものもありますが、応用は可能だと考えます。

気になった方はぜひ、本を手に取ってみて下さいね。

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