ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

地域おこし協力隊が『地方で仕事を創る塾』に絶対参加したほうが良い理由。

2015/01/29

地方で仕事を創る塾に第12期として参加し、全4回のうち3回目の講義を終えました。

藤村先生の知見・経験・哲学がハンパじゃなく、インスパイアされまくっている、田口(@tagu_h1114_18)です。

 

ここで一つ、ハッキリ言っておきます。

 

現代の社会のことを本質的に見抜いていて、歴史的な観点も忘れず、でも哲学ばかりに没せず身の回りの矛盾を自ら実験・体現して明らかにし、若い人を中心に発信し続けている人がいる。

そんなハイパーおじいちゃん(こんなことを言うと怒られるかも…笑)は、身近にはまずいない。

僕が非電化工房の藤村先生に巡り合えたのは本当に幸せなことだと思う。ここまで言うと藤村信者と言われそうだけど、構わない。笑

本当にスゴイ人です。

 

僕は地域おこし協力隊の二年目で、あと1年半もすれば協力隊を卒業?するので、その後のことも本格的に考えなければいけない時期に来ている。

バイトをするか、地域の会社に就職するか、公務員するか、起業するか…何をするにしても、お金は稼がなければいけない。

サラリーマンとしてしか生きてきたことが無い僕にとって、起業というハードルは凄く高いように思えるが、藤村先生の提唱する月3万円ビジネスのような小商いも組み合わせながら個人事業にチャレンジしたいと思っている。そんな背景で『地方で仕事を創る塾』に参加しました。

参考:『月3万円ビジネス』が地方の働き方を変えるのか…|ひろろーぐ

第二回に参加した時の記事: 時間売りしかしてこなかった僕にとって、月3万円ビジネスは甘くなかった。『地方で仕事を創る塾』に参加して学んだ、3Bizの構想段階で超重要な4つの視点。|ひろろーぐ

 

そしてそこで、ハンパじゃない学びがあることをここでご報告したい。

地方で独立する、仕事を創る、起業するということを真剣に考えている人や、地域おこし協力隊にはぜひとも最後まで見てもらいたいです。

 

日本の”これまで”と”これから”を本質的に学ぶ。

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僕のブログをよく見てくれている方ならご存知だと思いますが、日本国内の地方においてエコビレッジやトランジションタウン、パーマカルチャーなどを通じて自分らしく働く、生きることを思考する人、実践する人たちが少なからずいる。

世の中の流れとして今後、それらの動きは見逃せないモノにもっともっとなっていくと思います。

しかしなぜ今、パーマカルチャーやトランジションタウンに取り組む人が増えているのか…という問いを本質的に答えられる人は少ないんじゃないかなと思う。

東日本大震災を機に、ローカルシフトしたことはよく聞く話ではあるし、確かに大きな衝撃だったので考え直す、多くの人にとって思い返すことも多かったと思う。けれどそれは、幸か不幸か大きなキッカケを与えられただけであって、遅かれ早かれこのような動きを求める人たちは潜在的に存在していた。

ならばなぜ、そのような動きが出てきたのか…。

なぜ、今の資本主義社会システムに行き詰まりを感じ、循環型社会をテーマとした生き方を選ぶ人が増えてきたのか…。

 

藤村先生は"競争社会から共生社会""旧文明から新文明へ"という言葉で表現されますが、今はまさにその転換期。

 

地方で仕事を創る塾では藤村先生から現在の競争社会の本質や、競争社会を無視することなく共生社会を思考し、どのように自立して生きていけばいいのかを学ぶ。

これらの学びを自分ごととして置き換えた時に、どんな行動をしたらいいのか、どんな未来を創造したらいいのか…ということの大きなヒントになります。

 

ワークショップ形式の、体感としての学びの場

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地方で仕事を創る塾ではとにかくワークショップの連続です。感想を話し合い、シェアし、意見交換…。考案してきたビジネスモデルを発表し、意見交換…。

ワークショップで藤村先生や同じ塾生からコメントを頂く中でビジネスアイデアを膨らませたり、修正したりするのは勿論ですが、ビジネスプランの段階で何に気を付けたらいいのか、何が重要なのか、どんな企画がダメなのか…といった部分を浮き彫りにされていきます。

 

僕もそうですが、何かをしようと思った時に真似事から入る人がほとんどだと思います。真似することが悪いということではありませんが、そこに「ステキ!」と感じられる要素があるかどうか。

企画段階でステキの極み・アートの極みを感じない商品や、買わずにはいられない商品・サービスでなければ人は集まらないし長続きしない…という藤村先生の言葉にも納得ができます。

"潜在的な強い欲求に感動的な商品をぶつける"ことがどれだけできるか…。

 

地方で仕事を作る塾ではこのエクササイズをひたすら行います。

自分が精一杯悩み、考え抜いたアイデアが時には和やかな雰囲気の中、袋叩きにあうこともありますが、ビジネスを作り出すことはそんなに甘くないことを実感します。

が、それも自分の糧になると思えば必要なことなのかなと思います。

 

ローカルシフトを思考する仲間との出会い

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地方で仕事を創る塾は月一回ずつ、全4回の連続した塾で、参加するメンバーも毎回同じです。(当然ですが…笑)

共通の目的を持っている仲間であるので話も合うし、互いに持っているスキルや情報が様々なので、有益な情報交換ができる。

第12期の参加者にはアースバックハウスの作り方をこれからマスターしに行く人や、ツリーハウス作りのワークショップを企画した人、ストローベイルハウスならぬたたみー(畳)ベイルハウスを考える人など…。

地方で仕事を創る塾でリアルなダメ出しを食らって多少凹むのですが、仲間がいるので、気軽に相談できるし、夜は乾杯して笑い飛ばすことができる。

 

地方で仕事を創る塾では毎回一泊二日、ないしは二泊三日の合宿形式で行われますが、僕たち12期生は一日目の夜に毎回飲み会をしています。

それが地方で仕事を作る塾の醍醐味の一つなのかもしれません。

これからの時代は特に、"仲間"がビジネスを創っていく上でも肝になるので、この交流の場はとても大切…。

 

地域おこし協力隊が地方で仕事を創る塾に参加しやすい理由。

地方で仕事を創る塾は、本当に価値ある学びの機会を提供してくれるのですが、参加費が12万+交通費なので金額的にも安いとは言えません。

協力隊の少ない給料で参加費と交通費を補うのは結構苦しい…。

 

しかし、地域おこし協力隊の制度であれば参加しやすい環境なのかなと思います。

地域おこし協力隊には、一人あたり報酬と活動費が200万ずつ、計400万円のお金が国から行政に降りてきます。報酬は純粋に自分の給料。月割にすると13~15万程度になります。そして活動費は家賃や車のリース、パソコンリース、消耗品、自主事業、研修などに使われるお金…。

この活動費で研修という項目で地方で仕事を創る塾の参加費と交通費を当ててもらえば良い。

 

恐らく予め予算申請が必要なので、11月か12月頃には次年度の役場担当者の方にお願いをしておく必要がありますが、間違いなく超ステキな学びになるので是非とも研修費として予算をゲットして欲しい。

※行政によって活動費の使い方・考え方が異なると思いますので、全国どこでも必ず予算が使えるということではありません。検討される場合は行政担当の方とよくよく話し合って下さい。
地方で仕事を創る塾

ちなみに、個人的には協力隊の1年目か2年目に行くことをオススメします。

その後、チャレンジできる期間が一年か二年あったほうが、協力隊を卒業したあともスムーズだと思いますので…。

 

終わりに

地方で仕事を作る塾に関して、全講義を終了していないにも関わらず強くオススメさせて頂きました。

それは、講義を重ねるごとに藤村先生から教わる現代社会に起きている現象の本質や、月3万円ビジネスに限らずビジネスの本質への理解が深まること、自分でビジネスプランを苦労して考え、発表し、袋叩きに合うこと(笑)、そして苦悩や失敗を一緒に分かち合い、笑い飛ばせる仲間ができることを、地方で仕事を創る塾を通じて学び、得ることができると実感しているから。

 

でも、今年の地方で仕事を作る塾に参加できたのは「地方で独立したい!」という僕の想いが伝わったのかもしれませんが、かなりラッキーでもありました。

今では自給自足大学も開講しているし、日本全国を講演などで走り回っている超売れっ子な藤村先生ですので、全国的にも地方で仕事を作る塾に参加したい人は山ほどいる。

参加費を協力隊の活動費で工面できたとしても、申し込みをすれば必ず参加できる…という保障は全くないので、着任している地域で独立する覚悟を持って応募して欲しいなと思います。

 

第12期地方で仕事を創る塾の最後の講義は9月ですが、自分の練りに練ったビジネスモデル(本気モデル)を発表し、それをもってスタートダッシュをきれる状態まで持っていくそうなので、今からワクワクしています。

とは言え、本気モデルを考案し、発表するのにかなり頭を悩ませそうですが、藤村先生曰く、頭が痛くなるまで考えて考えて、考え尽くしたほうが良いとのこと。

頭が痛くなったところが自分の考えられる限界であり、その限界を知っておくべきだそうなので、そこまで考え尽くしたいと思いますー笑

 

地方で仕事を創る塾に関心がある方は、藤村先生の著書もゼヒ読んでみてください。

せば、またの。

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