ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

地域おこし協力隊の意外な盲点。これだけは受け入れ地域の人に伝えておこう!

2015/01/29

地域に住み始めてはや一年。 何もしなければあと二年で無職になる、という現実に足が震えそうになる静かな夜を堪能しています。   さてさて、全く知らない地域で、地域おこし協力隊という全国で1,000人しかいない超特殊な肩書きを背負って暮らしていて気づいたことが色々とあります。 暮らしのこと、仕事のこと、人生のこと…気づきは山ほどありますが、今回は協力隊という立場だからこそ受け入れ地域の人に伝えておくべきことをご紹介します。   かなりニッチな記事なので、見る人は殆どいないと思いつつ…笑 ではまいりましょう。

自分のお給料がいくらなのかを地域の人にハッキリと伝えておこう。

今年の4月に、約一年が経過したとして地域の人に向けて地域おこし協力隊の報告会を行いました。 その中で地域の人から質問があったのが「実際のところ、いくらもらっているのか?」という質問。   隠す理由がないので、素直に「手取り13万程度です。」と伝えると、   「少ないなぁ~!」「40万位もらっていると思っていた!」と言われました。   公務員のような扱いだから高給取りなんだろう。と思われていたかもしれません。考えてみればそうですよね。地方において年収が高いのは圧倒的に公務員であることが多いので。 でも、この薄給?であることを敢えて伝えたことで、自分がその地域で稼ぎ、自立していくためにどうしたらいいかを教えてくれるようになりました。   田んぼや畑を貸してくれ、山菜の取り方を教えてくれた。   「3年後にも自分がそこに住み続けたい!」という意思がある程度は無いと教えてもらう立場がありませんが、そのつもりがあるのであれば自分の給料は伝えてみるべき、というのが僕の実感です。  

自分の勤務体制がどうなっているのかをハッキリと伝えておこう。

世の中の仕事は基本的に月~金となっていますよね。 そのとおりの勤務体制であれば何も問題ないのですが、週末もイベントなどで仕事をしなければいけないシーンも多々あると思います。代休を平日に取れるのであればとったほうがいいと思うのですが、平日に出勤しないで休んでいると、集落の人たちから不信がられます。 「平日なのに働いていないってどうゆうこと?」と。   僕はこの影響を結構受けていました。 知らぬ間に「何しに来ているかわからない人…」になっていた。   日々協力隊が何をしているかを地域の人は見ているので、勤務体制を伝えた上で平日であろうが休んだ時は堂々と「今日は休みです!」と伝えましょう。  

できれば「その地域で暮らし続けたい!」という意思を伝えよう!

100%ということは世の中にはありませんが、天変地異や、よっぽどの家族が関わる大事件が起きない限りは、僕は今いる地域に住み続けようと思っています。 永住とは言えませんが、定住はするつもり。   僕が住む地域はよっぽど産業もなく、鉱山がなくなってからは衰退の一途とたどってきた。 これといって雇用を埋めるほどの大きな産業は無いし、冬は積雪が2~3mにもなり、身動きが取れなくなるような状況。   だからだと思うのですが、「こんなところに住み続けることはできないだろう…」「冬になったら逃げ出すんだろ?」「3年経ったら都会に帰るんでしょ?」と散々言われてきました。 今もたまに言われます。笑 ある意味、親心のようなものかもしれません。   でも、おじいちゃんであろうがおばあちゃんであろうが、その地域に住み続けている人達がいる以上、そこに住むことは不可能ではないはず。年金はもらっていますが…。   これといった雇用もなく、外から何も知らない人間が飛び込んできて住み続けることは厳しい。それでも、自分がその地域で3年後も住み続けていたい!と思うのであれば、その意思をドンドン地域の人へ伝えましょう。   空き家を格安で貸してくれるかもしれない。 畑や田んぼを貸してくれるかもしれない。 仕事を教えてもらえるかもしれない。   その地域で住み込むためのありとあらゆる手段を地域の人がバックアップしてくれるかもしれません。 本当にありがたいことに、僕の住む地域の人たちは色んなサポートをしてくれています。 畑も田んぼも無償で貸してくれています。山菜採りにもこれから地域の人に連れて行ってもらう予定。キノコの菌植えも一緒にやらせてもらう予定。   ただ、3年間を田舎体験や地域の人のサポートだけのために費やすのであれば、そのチャンスは限られると思う。 そこで生きていくための知恵や生業を、3年後にいなくなる人に教えてもしょうがないですもんね。  

まとめ

言い方が悪いかもしれませんが、高齢化が進んでいる地域は若い人にとってはチャンスだと思う。   若い人がいなくなった、高齢化が著しい、産業が衰退した、空家が増えた、伝統行事がなくなった…。 問題を挙げればきりがないし、一つ一つが本当に危機的状況であるのは間違いないのですが、将来を見据えて、地域に住む意思があるならば、時間に余裕があるおじいちゃん・おばあちゃん世代から生きる知恵を教えてもらえるかもしれない。土地や家を格安で貸してくれるかもしれない。   30年前ではこんな状況には無かった。   これだけ日本の地方がヤバイ!と叫ばれている今だからこそ地域おこし協力隊という制度が生まれたし、地域に住んでいる人たちも高齢化し、体を動かしてできることが少なくなり時間に余裕が出てきてい。   地域に住み込むことは収入・暮らしの面でかなり不安ではありますが、覚悟を決め、退路を絶ったとき、目の前に少しずつその地域で自立し定住できる未来が広がっていくように思えます。 実際に僕も、昨年に9月に協力隊が終わってからも地域に住み続けることを決めてから、色んな人との関わりが増えてきました。 それこそ単発ではありますが講演をするお仕事をもらったりもしました。 まだまだ自分で自立できるレベルの稼ぎも知恵も自信ありませんが、これからの2年間でそれを築いていけたらいいなと思う。   ではでは今日はこのへんで…。

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