ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

『介護ヘルパーさんを探せ!』あした天気にな~れ!からの転載

ども、田口(@tagu_h1114_18)です。

12年前に脊髄梗塞を患ってしまったマルさんの記事が更新されましたので、僕のブログでもご紹介させて頂きます。

僕とマルさんが出会ってはや10年になりました。車椅子生活の中でリハビリを続けながら足のしびれと闘い、家事を工夫し、日々生活をしてらっしゃる。家での暮らしが中心だと思うのですが、どんなに小さいことでも喜びを感じられる心はご健在のようで、ブログの便りを受けてうれしくなりました。

謙虚に、でも自分が経験してきたことを小さくとも声を上げ、少しでも障害者、高齢者の未来が明るくなりますように。僕も願います。

脊髄梗塞の患者さんや医療従事者、リハビリ関係の方々も、よかったらコメントをお寄せください。

※なお、現在はnoteにてゆっくりとブログを更新しておりますので、もしよろしかったらこちらもご覧ください。

マルの「あした天気になーれ!」

 

介護ヘルパーさんを探せ!

仮眠後、突如として脊髄梗塞が発症。下半身不随となり、車椅子生活も1 2 年目になりました。これまで生活できているのは医療・介護従事者の皆様のおかげ。いつも 本当に感謝しております。

私は今も週に3~4 回、介護ヘルパーさんの入浴介助を利用しております。ですが、ヘルパーさん不足を感じる ことが増え、直近の心配事になってき ています。調べてみると、国の 政策で介護事業所への 報酬が-2%となっていました。その影響もあってか赤字経営と介護ヘルパーさん不足によって廃業、閉鎖する事業所も出てきているとの事です。障害者、高齢者は介護難民になる現実を突き付けられているように思います。

こんな時こそ、脊髄梗塞を患って介護サービスを利用している当事者が現状を訴えるべきではないかと思いました。「難病・希少病を患っていることを 忘れるな。」と言わんばかりに、12年近くずーっと腰から足の先まで痺れと痛みに苦しんできました。体の不調、車椅子生活の不自由さを未来の方々 のために訴える役割が私にあるのかもしれません。

他国より恵まれている面はありますが、少子高齢化が進む日本国には多くの 問題があり、不安がつのります。そこへ、アメリカ合衆国の大統領さんによる関税引き上げによって経済は先行き不透明になっています。元々日本の経済は元気が無いように感じておりましたし、今は物価高に多くの人々が苦しんでいます。私たち弱者の声が届くとは到底思えないのですが、何とかして欲しいと切に希望します。
以前は『揺りかごから墓場まで』と謳われた福祉業界でしたが、今や財力次第で生活の質が決まるような気がします。2000 年代は施設から地域へと在宅生活を推奨してきたはずなのに、私たち障害者、高齢者の生活は行き詰まり、何処へ行けば良いのか分からなくなっているようです。まだ元気な方々 には他人事のように聞こえるでしょうが、親御さんの介護から始まり、誰もがたどる道。気に留めてみては如何でしょうか。

健常な方でも生活苦を訴える人が多く聞かれる中、脊髄梗塞、脳梗塞、心筋梗塞、癌等多くの病に苦しんでいる方がいます。精神疾患も多くなっているそうです。ですから 、医療福祉を重要視して欲しいです。医療の発展もあり、病気の後遺症を抱えての生活が以前より長くなって来ているそうです。
そして、それを支える介護人材が慢性的に足りていない状態になっているのです。私を担当してくれている介護ヘルパーさんの中には、サービス利用当初から約1 2 年間ずっとお世話してくださっている方がおられます。そんなふうに多くの人材が必要になっていく 一方で、少子高齢化により介護される人もますます増えていくでしょう。

そこで、外国人実習生を利用しようとの声があり、国も人材獲得に動いているようです。しかし、言葉の壁や文化の違い、継続した教育、実習生さんの 生活をどうするのか等多くの問題があるらしく、なかなか難しいようです。
個人がいくら大声を出しても改善しませんが、結局金銭面が一番の問題ですね。介護事業所への報酬の底上げをお願いしたいです。財政難の中にあって 難しいのでしょうが、何とか大事な介護ヘルパーさんの獲得、仕事を長く継続出来るような待遇にして欲しいのです。税金は国民の生活を守るために納められ、使われるものだと思います。自助努力はしているつもりです。後は公助、共助の底上げバランスが大切だと思います。よろしくお願いします。

介護ヘルパーさんと他愛もないお喋りをしながら入浴するのが、ずーっと、私の一番の楽しみです。きっと私のような気持ちでおられる方が、大勢いらっしゃると思うのです。

16回目 マルの脊髄梗塞「あした 天気になーれ! 」
2025 年4 月 桜 マル

-転載記事

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