ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

『大鳥の輪郭』の販売累計部数が400部を突破。超ローカルな民俗学本がジワジワ売れているので、ジワジワ増刷しています。

ども、田口(@tagu_h1114_18です。

大鳥の輪郭も2016年8月に販売を始めてからもうすぐ一年になります。

出版した当初は、「超ドローカル(内容が山形県鶴岡市大鳥という一つの地域限定)で、超ドメスティックな内容(民俗学が中心。マタギや木流し、日常生活など)なので、まぁ200部くらい売れたらバンバンザイだなぁー。」って思っていたのですが、累計販売部数が400部を越えました。

本当にありがとうございます。手元に在庫がなくなったので、50部ばかり、増刷しました。

大鳥のことをもっと多くの人に知ってもらえれば有難いし、一冊売れるごとに僕の懐にも小銭が落ちるので、それも嬉しい。

 

だけど、甘いことを言っているかもしれないけれど、別にブームやムーブメントみたいにはならなくても良いなぁ。普通にジワジワっと広まってくれたらいいなぁって思う。

※多分ブームにはならないけど。笑

 

地域の人が、地域で普通に暮らしているように、普通で良いなって。

どんな形かわからないけれど、何か大鳥を知るキッカケがあって、自然と大鳥に吸い寄せられる何かがあって。鶴岡や大鳥を訪れた時にたまたま目に入ったところに、「大鳥の輪郭」があって。そういう普通で、偶然な出会いが人生を面白くするんじゃないかなって思う。

 

民俗学という切り口で本を構成しているけれど、僕の感覚で言うと民俗学というのはその地に暮らす人にとっての普通とか、当たり前を対象にする学問なんじゃないかって思う。

お祭りや行事みたいなハレの日も勿論あるけれどそれは一年の中で数少ない日のことで、精霊を迎える日、豊作を祈る日。悪魔を払う日。地域の人たちは毎年のことだから当たり前にこなしている。餅も毎年つくし、神棚へのお供えも毎年作る。墓参りも、精霊流しもする。作業は毎年同じだし、祈り方も同じ。飲み会も幾度と行われている。

 

人は年々少なくなっていくし、集落はドンドンなくなっていく。毎年少しずつ状況は変わっていくし、何かを意図的に変えていく部分もある。だけどそうやって繰り返す毎日があるし、それが大鳥らしい暮らしでもあるのかなぁって思う。

 

大鳥には約800年の歴史があって、狩猟・採集中心で暮らしてきたけど、その時代時代で生きてた人が目指してきたのは村の維持を前提として、年数の積み重ねによる小さな繁栄なんじゃないかなと思う。(大鳥鉱山はかなり飛び道具だけど。)次の担い手を産んできたのもそうだし、その為に山を維持し続けたり、農地を維持し続けたり。

 

関連リンク:地域づくりの本当の意味は、地域の維持を前提として変化させていくこと|ひろろーぐ

 

資本主義社会が当たり前の現代で、突き抜けること、秀でること、光ることに重きを置かれるような感じがするけど、強く光が当たった後も地域も人生も続いていく。

続いているその姿を大事にした方が良いんじゃないかなって思う。

大鳥の日常がこれから何年続くかは知らないけれど、これからも続いたらいいなぁって。だから大鳥の民俗調査も続けていきたい。先日リリース予告をした”大鳥てんご”でも、地域の日常的なことや日常にあったことを主に記事にして紹介できたらと思っています。

【今秋リリース予定】 地域民俗メディア×山の幸通販のWebサイト『大鳥てんご』を始めます。|ひろろーぐ

 

大鳥の輪郭、ネットでも買えるし(VISAのみ)、銀行振込の場合はメールやSNSのメッセージでも対応していますのでこの機に欲しい方はぜひ。

【送料込】大鳥民俗誌『大鳥の輪郭』 |田口商店 SPIKE

あと、「うちの書店でも取り扱ってみたいよー!」というお声があれば、このブログのお問合せからご連絡くださいませ。

 

せば、またの。

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