ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

2014年8月 田舎暮らしの生活費報告。『里山の家計簿シリーズ』を始めてみました。

2015/01/29

ども、田口(@tagu_h1114_18)です。

 

僕のブログでは、「毎月のブログのPV数報告」の記事や、「個人的に気になった記事6選」というのが毎度お馴染みのコーナー的な位置づけで中身を変えては繰り返し記事にさせていただいています。

 

そして、今回から新コーナーを発足しましたー!

 

それは、自分の支出・収入を毎月ブログで公開するということ。

簡単に言えば、僕が毎月いくら稼いで、いくら使っているのかという家計簿を毎月一回ブログで公開するコーナーです。

個人的な家計簿をわざわざ公開するモノではないと考えるのが普通だと思うのですが、僕は変人なので断固公開します!笑

 

といいつつも、このコーナーを始めようと思った理由は二つあります。

 

「里山暮らしは支出を減らしやすい環境とか言っているけど、実際のあんたの支出とか、仕事とか、家賃とかどうなのさ!!!」

なんて声は僕のもとにはまだ届いていませんが、地方に移住を本気で考え、動き出している時に参考になる情報って、雑誌のソトコトさんとかTURNSさんが紹介している素敵・オシャレな田舎暮らしを体現している人たちの情報というよりは、その地域の住民目線の生々しい情報だと思うんですよね。

そして暮らしの生々しさを表現しやすいのが家計簿だと思うので、僕はそれを地方へ移住を考え、行動している人に対して伝えていきたいなと思ったわけです。

これが一つ目の理由。

 

ちょうど一年前(2013年10月)に里山の家計簿という記事を書きました。

参考:里山の家計簿~里山暮らしは支出の引き算~|ひろろーぐ

これはこれで嘘偽りなく書いているので参考にしてもらえたらと思うのですが、支出・収入(これはサラリーマンではあまり関係ないか・・・?)というのは毎月変動する。冬になれば灯油がいるし、夏になれば扇風機を回す。だから、「ザ・田舎暮らしのいいとこ!支出が少ないところ!」と言うのを"点"で抑えていてもあまり参考にならないと思うんですよね。

お金の出入りは日常のことだからこそ、連続して公表することに意味があると思う。

これが二つ目の理由。

 

「里山には住みたいけど、現実は結構厳しそうなので、ちゃんとした準備が必要だなぁ…」「ネットでまずは稼げれば普通に生きていけそうだなぁ」「私だったらもっともっと楽しく節約できるアイデアがあるよ!」などなど、想像を膨らまして頂けたら嬉しいです。

 

ちなみに2014年4月からクラウド会計アプリのMoney Forwardも導入し、家計簿が一気に見やすくなった。なので、Money Forwardの画像を使いながら毎月の支出入と、その考察を綴っていきます。



いつまで続くかわからないし、誰かにこのコーナーを潰されるかもしれませんが、できれば「僕は毎月この事業で稼いでいて、ある程度余裕が持てるようになったよー!」となるまで続けたいと思います。

そんな日はいつくるのかな~…笑

それでは記念すべき第一回目、早速いってみましょう。

 

家計簿を見る前に僕の職業や暮らし環境のおさらい

■僕は現在、鶴岡市地域おこし協力隊という仕事をしていて、最大2016年4月いっぱいまでは続けることができる。

■給料は一ヶ月15.5万円。所得税・国民健康保険・国民年金の費用を引くと、12万程度。

■市役所の非常勤特別職だから副業もOK。

■住んでいる場所は山形県鶴岡市大鳥というとこ。人口100人以下、高齢化律70%の超限界集落。

■家賃は協力隊の活動費から出ていて、協力隊でいれる限り(2016年4月いっぱいまで)は無料。

※電気・ガス・水道、インターネットなどの費用は個人負担。

■車もリースしているので私用でガソリンを使うとき以外は公務扱いで、ガソリン代はかからない。保険料もリース代に含む。実質僕の個人負担は私用で使ったガソリン代のみ。

■自治会費(3,000円/月)は4月に一年分を一括で払ってしまったので、家計簿の計算に入っていません。

 

2014年8月の家計簿 支出編

まずは8月の支出からです。こんな感じ。

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ちょうど一年前(2013年10月)に書いた里山の家計簿~里山暮らしは支出の引き算~|ひろろーぐでは、一ヶ月の支出は6万円でした。これはリアルな数字なのですが、それと比較すると今月は10万円なので大きく支出が伸びています。

うーん、もう少しこれは少し問題ですね。。。笑

 

支出の大きいところを分解していくと…

まず、他のブログ記事で書いているように最近から非電化工房主催の『地方で仕事を創る塾』に参加しているのですが、この交通費(約2万円)は自分の身銭を切っているようにみえますが、協力隊の活動費で補っているので、収入のところを見ればちゃんと役場からお金が振り込まれ、お金が返ってきています。

食費に関しては、知り合いが一年前よりもかなり増えていて、鶴岡市街地に出かけて外食することが増えたことが原因。

あと、僕の支出の特徴なのですが、特別な支出、教養・教育へのお金はあまり惜しまずにかけている方です。大きく言えば、自分への投資。将来、自分の支出を減らしたり、稼ぎに繋げたりするための大切な支出。最近だと、BUCKのバンガードという狩猟ナイフを購入(約1万円)したことが大きかったですね。

あと、細かく見ている人は気づいていると思うのですが、携帯代がかなり安いんですよ。これは、銀行から引き落とすはずだったのですが、銀行の残金が足りず、クレジットカード振替になったことが原因です…。金額としては1万円くらい。払うべきものはちゃんと払わなきゃですね。笑

 

2014年8月の家計簿 収入編

2014-09-02-02

収入合計は259,554円です。

鶴岡市から安定的に協力隊としての給料が振り込まれているのは勿論ですが、有難いことに今月はかなり副収入がありました。

一つずつみていくと…

以東岳の草刈り…というのが一番大きくて、これは大鳥にある会社からアルバイト的な感じで頼まれてやった仕事。2泊3日で登山道の草をひたすら刈っていく。3日で4万といえば地方のなかではかなり良い方ですが、3日間拘束され(夜は山小屋生活)、山を降りながら草を刈っていくので結構大変です。こんな仕事があるだけ有難いですが、これは毎年7月の一回限り。

その他、温海で講話をさせてもらったり、林道の草刈りをさせて貰ってこれだけの副収入を得られました。

※地方で仕事を創る塾の交通費も含まれているのですが、これは支出と相殺なので、見た目が大きくなっているだけですね。

あと、ブログの広告収入(アドセンス)がまだ入ってきていません。いつ入ってくるんだよーーー…(涙)

 

考察

8月は支出も多ければ収入も多い月でした。これだけ見れば、僕が横浜で実家暮らしをしつつサラリーマンしていた頃の金額に似ています。笑

日々、里山で生活をする中で支出を減らせる要素って沢山あるんですよね。春に取った山菜や夏に取れた胡瓜も塩づけにして保存してあるので、冬になっても全然食べられる。

けれど、なんやかんやでお金は出ていくんですよね。食費や携帯代、健康保険代、ガソリン代。電気・ガス・水道は引き落としの中から出ていく。自己投資のお金もいるし…。余計な出費で、缶ジュースやたばこはありますが…。笑

豊かに支出を削っていったとしても、一人で暮らすのであれば1ヶ月に10万くらいは必要になってくるのかな。という感覚です。

 

一方、収入面では今月は幸いに多かった月でありますが、毎月こんな収入が続けられるような基盤は今の僕にはない。

やっぱり現状は、協力隊の給料ありきで暮らしている。あと1年半したら僕の生活はままならなくなる。(まぁ、それも1年とか期限付きであれば面白いと思うんですけどね。笑)

だから少しずつ、地域にある仕事をさせて貰ったり、自分でお金を稼ぐことの割合を増やしていかないといけないですね。

 

終わりに…

改めて自分の支出入を公表して、記事にしてみると色んな発見があります。

別に僕みたいに公表する必要は無いと思いますが、自分がどんなことにお金を使いどんなことでお金を稼いでいるのかがわかれば、自分の生活は毎月いくらあれば豊かに暮らせるだろう…という軸が見えてくると思うんですよね。

だから、むやみやたらに働かなくていい。

僕一人であれば、恐らく月10万円あればいいから、毎月10日は地域のシゴトなりバイトなりをさせてもらって8万くらい稼いで、5日間で山菜・薬草・キノコ採り、畑・田んぼ、狩猟で自分の食料を確保しつつ、残り半月を自分の新しいナリワイ創りをしたり、読書にふけったりするなど、やりたいように過ごせばいいんじゃないかなと思っています。

「そんな暮らしがステキだなぁ~…」と、理想を捨てない現実主義で地道に追いかけていきたいと思います。

 

あと、僕が家計簿で使っているのがMoneyForwadというアプリなのですが、これがかなり使える。

簡単に言えば、家計簿アプリで、日々の支出入を手入力でして、毎月の自分の支出入を管理できるアプリです。

ただ、普通の家計簿アプリと大きく違うのは、貯金の金額や、クレジットカードの支出の金額をも自動で計算し、一覧でクラウド上で管理できるという点。

どういうことかというと、銀行からお金を下ろしたり、銀行にお金を振り込まれたり、クレジットカードで使った金額も画面上に自動的に反映され、画面を見れば自分の資産がいくらあるのかが一目瞭然となります。

クラウド上で管理になるのでパソコンでもスマホでも操作ができる。家に帰ってレシートを見て打ち込んでもいいし、お金を使った瞬間にスマホで打ち込んでもいい。

これは本当に使えるので、確定申告をしなきゃいけないフリーランスや個人事業主の方はゼヒゼヒ導入してみてください。


せば、またの。

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