ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

協力隊3年目(2015年度)の家計簿の収支決算を大公開。協力隊卒業後の2016年度は年収100万、年支140万を予定。これが僕の現実や。だけど自由に楽しく生きていくよ。

2016/05/08

ども、田口(@tagu_h1114_18)です。

扶養者もいなければ彼女もいない。失うものなんてない!という謎の意気込みで家計簿をつけ、公開を始めて早2年。

とうとうお国からのお給料が途絶える日がやってきました。

 

今回の記事では、地域おこし協力隊の3年目の収支決算を報告しながら、任期終了後、個人事業主として生きていくための予算を公開していきます。

しかし、タイトルにもある通り、夢のない金額が書かれています。事実あの通りの内容なので、「年収100万だと?!悲惨!さっさと都会に帰れよ!」と思う方は見なくてもよいかなと。堅実に地方公務員やサラリーマンになれば、年収200万くらいは確保できると思いますが、僕はそういう生き方を望んでいませんので。

ちなみにこちらは2014年度の収支決算ね。合わせて読んでみてください。

参考:協力隊2年目の家計簿収支決算を大公開!協力隊が終わっても里山で生き抜くための金銭的なライフデザインをしてみたよ。|ひろろーぐ

では、2015年度の収支決算からまいりましょう。

 

2015年度の収支

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※鶴岡市地域おこし協力隊として働き始めたのが2013年5月だったので、開始月が5月、絞め月が4月となっています。

 

一年間の収支計算

収入:322万―支出158万=利益163万

 

収入の内訳は

うち、協力隊としての給料は202万円。そのほか、ガソリン代など市役所関係からの入金が合計で217万円。

僕が暮らす地域(鶴岡市大鳥)でアルバイトなどで稼がせていただいた金額は41万円。

田植え手伝い、草刈り、屋根の雪下ろし、自然体験学習施設のサポート、登山道整備、山小屋管理人などが主な仕事です。

自主事業・委託事業などで稼いだ金額が約57万円。うちに確定申告の還付金(約10万)も入っているので、実質は47万。その中身としてはブログの広告収入、ナリワイプロジェクトのゼミ講師、米・山菜などの物販、ワークショップ、講話の謝金、文章の編集代などです。

その他、雑収入のような感じで6万円あります。

 

支出の内訳は、ざっくりと以下のような感じ。

2016050503

支出の大きいところでいえば、ドローン購入やタバコ代、バイク購入費用などが大きいでしょうか。

また、ケーブルテレビを2015年12月に解約したり、スマホをガラケーにしたりしながら固定費の削減をしてきました。タバコも2月から1か月間くらい復活していましたが、今は禁煙に再チャレンジ中です。

税金関係(健康保険・住民税での支出が26.6万となっていますが、国民年金の2015年度分は4月に一括で20万ほど払っていたので、ここではカウントされていません。

 

とりあえず160万ほどの利益(貯金)はでましたが、これは1~2年かけて切り崩していくことになる。

 

2016年の収支予算

何のデータもなしに予算を立てることはできないので、とりあえず2014年度、2015年度のデータを見ながら2016年度の収支予算を立ててみました。

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2014年の収入(自主事業)が100万超えと、結構な稼ぎになっているのですが、これはワークショップで原価が高かった分、顧客単価も高く設定せざるを得ず、結果的に収入も支出も跳ね上がったパターン。その証拠に、2015年と2014年では支出も80万もの差がありますね。もう一つの背景としては、2014年には滞納していた国民年金を2015年4月に一斉支払いしたこともあって支出が爆増しました。

2014年の決算収支はあまりあてにならないところもあるのですが、2016年度の予算は表の右端。

収入100万、支出140.5万円です。

 

収入については、実際問題、アルバイト等の稼ぎが安定的だし収入の見込みも立ちやすい。ということで、大鳥での収入を60万ということで一番当てにしています。内容は2015年度の決算で上げたように、草刈りや雪下ろし、自然体験学習施設の手伝いなどです。

自主事業に関しては、山菜・キノコ・クルミ販売に力を入れていきたいのですが、自分の実力はまだまだであるし、今年見込める稼ぎ先もありますが、ブログも含めて全体的に見通しが不透明なので、40万とし、合計で100万円。

控えめなつもりではありますが、これを下回ると悲惨なので、とりあえずこのくらいにしておく。

 

支出は固定費が通信費、光熱費、税金で、おおよそは前年度などを参考にしながら数値をつけています。そして今年度から新たに家賃が追加になります。月々1万円×12ヶ月で、12万円。家主さんにお安くして頂いたので、頑張って支払います。

食費は下げています。全体的に自炊の割合を増やす予定。その他、交際費や交通費、趣味・娯楽はほどほどに削っていく。特別な支出は、山で仕事をする上での道具を買ったりする投資的な部分なので削りません。

そして、自家用車は今まで鶴岡市から借り受けていたのですが、僕の収入ではとてもとても支払い切れない…というよりは、固定費が増えるし、大鳥から出にくくなるので、山の仕事に集中できるという意味合いで、1~2年は移動手段はバイクにしました。スーパーカブの90ccです。保険は自賠責保険(2年)で1万円弱。燃費は30km/Lくらい走り、走行距離は多くても1000km/月程度なので、ガソリン代は月5000円いかないくらい。冬期間の12月~3月は乗れないので、ガソリン代は年間4万円程度。それにオイル交換やら部品などを買い足して年間7万の見込み。車だとガソリン代+保険で月2万程度×12か月で年間24万は超えるし、2年に一回車検だし、車両費はいいものだと中古でも50万くらいするし。とにかく稼がなきゃいけない金額が増えるので今のところはやめておきます。

そして最後に、国民年金・健康保険・住民税は46万くらいになる見込み。前年度の収入ベースで金額が決まるのでここはどうしようもない。この分で2016年度は赤字見込み。2017年度、2018年度頃にはトントン、もしくはプラスに持っていけるように頑張りたいです。

ちなみに支出を円グラフにするとこんなバランスになります。

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やれることはやった。あとは現実と戦うのみ。

協力隊が終わっておいてこんな予算立てでは、後輩の協力隊に対して示しがつきませんが、これが僕の現実なので仕方がありませんね。笑

結局は協力隊の期間である3年間の猶予の中で、自立できるほどに稼げるようになれなかった。自分なりには精一杯やってきたつもりだったし、多くの人の助けを借りながら稼ぐノウハウを学んできた。だけど、こんな予算しか立てられないのは、僕の力不足でしかなかった。

それでもサラリーマンの道には戻りたくはないし、大鳥を離れるつもりもない。

地域のお仕事をお手伝いしながら、自主事業を育てていきたい。月々10万円くらい稼げるようになったら、車の購入を検討したい。

 

だけど、こんな予算組みでも一つ勉強になりそうなのが、支出を下げるノウハウの蓄積。月々7万円程度の暮らしになるのですが、そんな状況下でも楽しく暮らす方法というのを編み出していきたいな~と思っています。山には資源がたくさんあって、暮らしに落とし込めるものがたくさんある。稼ぎを増やすことも大事だけど、遊び方を覚えることもしていきたいです。

あとは、淡々と日々を過ごしていきます。変わらずブログも更新していくし、狩猟採集は暮らしのベース。イベント企画もちょこちょこやります。自主事業で立ち上げていくものは徐々に進めていきます。いくつものプロジェクトを同時並行で動かしながら、貧乏人らしく自転車操業や。

本当に苦しくなったら楽しむ余裕なんてないんだろうけど、今のところはこれからの暮らしをポジティブにとらえています。

2016年5月からの家計簿報告にもご期待くださいー!

 

せば、またの。

-里山家計簿
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