ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

山形の山奥に住んでみてわかった、都会に住むことのメリット・デメリット

2015/01/29

僕はいま山形の山奥に住んでいて、里山の魅力を知り始めたところです。 その魅力を届けるべき人に届けることが僕のできる一つの仕事なのですが、その為には都会の事も良く知らないといけないと思っています。 大阪⇒東京と過ごしてきた26年間で、都会暮らしは何となくはわかっているつもり… が、今は、山形で地域おこし協力隊として里山の魅力を発信する中で、自分だけの経験だけで都会の事の話をするのも信憑性に欠けますよね。 そこで今回、関東に帰省している間に首都圏に住む人たちに直接会って話を聞き、その中で感じた都会のメリット・デメリットをまとめてみましたのでご紹介します。

都会に住むことのメリット

1.情報がとにかく多く、速い

  Exif_JPEG_PICTURE 街を歩けば看板や広告だらけ。本屋に行けば毎週のように新刊が並ぶ。バイト情報やホットペッパーなどのフリーペーパーがそこら中にあり、セミナーや講演会は毎日どこかで行われています。 出会いを求めるなら、ネットで探せば誰でも参加できる飲み会がある。 自分が知りたい情報を取りに行くことが割と容易だし、流行の移り変わりも早い。  

2.人がとにかく多い

渋谷 東京の電車に久々に乗って思ったのですが、人だらけ。 現在、東京圏・中部圏・近畿圏だけで、日本の人口の半分以上を占めているようです。 知らない人だらけの空間がどこにでも存在するので、息苦しさを感じることもありますよね。その反面、素敵な人も沢山いるので、そこは凄く恵まれた環境だとも言えます。 僕の友達で、渋谷で路上ミュージシャンをやっている人がいます。 路上に出てかれこれ3年程たったけど、渋谷でストリートミュージシャンをやることで沢山の素敵な人に出会ったそうです。 単純に音楽を聴きに来てくれる人、自分のHPを作ってくれた人、動画を取ってくれた人、自分のロゴを作ってくれた人、ワンマンライブを提案してくれたバーの店員さん… 沢山の人と路上で出会い、その人たちに支えて貰って今も活動が続けられています。 「俺は渋谷が好きだし、東京じゃなきゃ今の自分の活動は出来ていない」と言っていました。 路上で出会うのは少し特殊かもしれませんが、都市は人が多い分、出会いのチャンス、仕事のチャンスも多いのですね…  

3.コミュニケーション能力を磨けるチャンスが多い

コミュニケーション 人の多さにも関連してくることかもしれませんが… 人が多いと言う事は、人と話をするチャンスが多いということ。 人を紹介したり、相談したり、提案したり…とにかくコミュニケーション能力を磨くのであれば都会は強いと思います。 都会に行けば、どこにでも居酒屋のキャッチのお兄ちゃん・お姉ちゃんがいるわけですが、彼らはいかにして自分の店に沢山のお客さんを呼び込めるかをトークで勝負をしています。一人ダメでもヘコむ暇など無く、上手くいかなかったところを反省しながら次々と流れてくる人に声を掛けていきます。 条例で規制されている地域もありますが、そんな仕事はどこかしらにあるし、ライバルも至る所にいるので、知らない人への声のかけ方、相手の懐に飛び込む話し方、お店の紹介方法、気配りみたいなのは上手くなりますよね。 そんな仕事だけに限った話ではありませんが、日本全国から人が集まる、よそ者集団が都市なので、初対面でも互いに紹介したり迎え入れたりする機会が多く、勉強になります。  

4.一駅移動すればガラッと町並みが変わる

銀座 一駅一駅の間隔がとても短い東京都内。 新橋から有楽町までは15分も歩けば行けるのですが、それだけで町の雰囲気がガラッと変わります。 新橋はビジネス街として有名で、企業ビルや居酒屋が乱立しています。 有楽町はというと、企業のビルや居酒屋も勿論あるのですが、程なく歩けば銀座があり、高級なショップが立ち並ぶ。 渋谷に行けば109のような若い人が好きなお店が立ち並び、クラブみたいな遊ぶところもある。隣駅の恵比寿にいけば外国人さんが沢山いたり、ガーデンプレイスで美味しいビールも飲める。 人によって街にも好みがありますが、どの街にもカラーがあり、刺激が沢山もらえます。  

5.給料が地方に比べ高い

20070710170226 僕のサラリーマン時代の給料は初年度で額面25万程貰っていました。 初年度にしては高めかな~と思っていたのですが、上には上がいますね。今年東京の企業に就職した後輩に聞くと、手取りで35万貰っているみたいです…笑 業界や仕事内容にもよると思うのですが、「そんなに貰えるの?!」って言うくらいお金が回っています。 お金でモノゴトを解決することが多い世の中なので、労働単価(1時間当たりいくら稼いでいるか)をいかに上げるか、ということが大切と考える人も多いと思いますが、その点においてはやはり都会は強いです。 詳細の説明まではしきれませんが、単純に人口が増えれば消費も増え、お金が回る量も必然的に増えるので、回っているお金を集めることが上手な人や会社にはお金が集まりますよね。 今はインターネットがあるので地方であろうが売るのが上手であればお金は集まります。しかし、ネット上の画像や文章・動画・損得だけで全ての購買を決断できる人はいないと思います。 やはり、対面で話したり、自分の目でモノを確かめたりすることで購買意欲が高まることが多いので、人が多ければ多い程、消費金額が増えていくし、その分給料に跳ね返ってくることが多いのだと思います。  

6.仕事が多い

job これが都会に住む一番の理由ではないでしょうか。 バイトの情報誌、求人雑誌、ネットの求人数は圧倒的に多いです。選ばなければとりあえずは職にはつけるんじゃないか?というくらいの量があります。 給料のところでも説明しましたが、単純に人口が多いので消費が多く、その分お金が回るので仕事が生まれる。そこで雇用が生まれるので仕事が必然的に多くなりますよね。  

都会に住むことのデメリット

1.生きていくための支出が高い

1 都市で仕事をして生きている限り、お金を使わない日は殆どありません。 電車で移動するにも、友達とお茶するにも、ご飯を食べるのも全てお金が発生していますよね。 「日本は資本主義だから当たり前じゃないか。」と言われたらその通りなのですが、お金はあくまで生きていくため、心を満たすための便利なツールですよね。 『幸せはお金で買えない!』とは僕自身も強く思いますが、言いたいのは「幸せを感じれるまでにかかる費用がバカにならん!」という話です。 幸せの尺度は人によって違うので、朝起きて生きていることが確認出来ただけで幸せと感じれる方は当てはまらないかもしれませんが、人と話したり、美味しいモノを食べることで感じれる幸せには沢山のお金が絡んでいるということ。 お金を掛けずに生活の糧を作ったり、心を満たしたりすることが難しい環境にあります。  

2.自然の恵みを利用することが少ない

maki_top 都市にいてふと周りを見渡してみるとコンクリートで出来たマンションや建物がズラズラ~っと並んでいる…たまには無機質な都会の喧騒から離れて、海に出掛けたり山を登ったりすることもあるんじゃないでしょうか。 関東にいるなら、山なら高尾山、海なら江の島みたいな感じで、あまり遠くもない位置に自然はありますよね。 でも、自然を体感出来ても、自然の恵みを利用するのは多くはありません。 確かに洗濯物を干すのに太陽を利用します。風が吹けば夏は涼しく感じることが出来ます。子供なら虫眼鏡を使って葉っぱを焦がしたりして遊んだりしていた人も多いかもしれません。 本当は、自然はもっともっと利用できることがあるのに、利用しなくても簡単にモノゴトを済ませることが出来る世の中になってしまったが故に、都市では殆ど利用しなくなってしまいました。 でも、よくよく考えてみてると、自然の恵みを受けることでしかいきれないのが人間ですよね。 山には森林・山菜・キノコがあり、海には魚がいる。川が流れる場所には水を引き、田んぼだって作れる。本物の自然がある場所では、人がとりあえず生きるための条件は満たしてくれます。 近所の公園にある自然には綺麗にカットされた木々が立ち並び、その中でランニングすることは気持ちいいかもしれませんが、そこの恵みを受けてご飯を食べる人は…恐らくいませんよね。 そういう意味で、都市にある自然は本来の自然とは掛け離れた環境だと思います。  

3.食料が自給できない

DSC_2630 東京の食料自給率は1%。 食料自給率はカロリーベース計算なので、単純に穀物系を大量に作れば自給率は上がるわけですが、そうだとしても少なすぎます。 記憶に新しい東日本大震災で、ガソリンや電池・懐中電灯などが街から消えましたよね。東北からの流通が遮断されたことで、食料調達に苦労したスーパーのバイヤーさんも多いのではないでしょうか。 人が生きる上で絶対に必要な食料を作れる人・土地が少ないのが都市。 お金を払えばどこでも美味しいものが食べれるのは間違いないのですが、いざと言う時に流通が遮断されてしまったら、いくらお金を積んでもご飯は食べられないかもしれません。ギリシャのように日本が破綻してしまい、お金が紙クズになってしまった時、明日を生き抜けるでしょうか。 そんなことは考えられにくいかもしれませんが、想定して動き出している人がいることも事実。海外の銀行に外貨を預けたり、都会に居ながら週末に地方で田んぼを耕したりする人は少しずつ増えています。   都会は都会の役割を、地方は地方の役割を担っているので、お互いにメリット・デメリットがあります。 「仕事があるから都市に行く」というのが都会に住む理由として圧倒的に多いと思いますが、それ以外にも都市の良さはあります。勿論、上記に上げたようにデメリットもある。 自分で選んで、都市に住み続けるのであれば、そこに住む理由、そこから受けられるメリット・デメリットをしっかりと見つめなおしてみるのも大事なことだと思います。

-ライフスタイル
-