【イベントレポート】大鳥音楽祭vol.2が終わりました。目に見えぬ予測不能な変化が大鳥で起こりそうな気がするから、この音楽祭が尊いと…。僕はそう思う。
ども、田口(@tagu_h1114_18)です。
ブログで告知していた大鳥音楽祭vol.2が終了しました。
遠くは東京や千葉から。総勢50名くらい。スタッフも含めると70名くらい。
昨年に比べるとかなり多くの人が来てくれたし、たくさんの人が自然の家に宿泊をし、キャンプファイヤーや打ち上げを楽しんでくれているようでした。
本当にありがとうございました。
僕は裏方で音楽祭をサポートしていたので、じっくりと音楽を聴くことはできなかった。
せっかく来てくれた長尾トリオさんや天田さん、磯見カルテットさんらの演奏を、じっくりと聞いていたかったけれど、次やること、次準備することが頭の中を駆け巡り、落ち着いて聞いていられないというか。
だけど、それも僕らしい仕事なのかなって。
演者の人たち・実行委員のメンバーは、元は大鳥と縁もゆかりもなかった人たち。だけど、嶋尾さんという不思議な人柄がいろんな人を引き寄せて、大鳥というステージで活躍してくれる。
それだけで僕は嬉しい。振り返れば振り返るほどに、本当に有難いことやなって思います。
それに当日スタッフで手伝ってくれた2人。音楽祭の写真を熱心に撮ってくれていた地元の方。
そしてこんな奥山まで車を何時間も走らせて来てくれた人たち。
2014年に行ったタキタロウ調査でご縁があった人たち。
ジャズなんてわからないけど来てくれる地元の人たち。
同じような山間部で生き、現実と向き合い、戦っている人たち。
大鳥を好きでいてくれている人たち。
いろんな縁をもった人たちが、大鳥に集まってきてくれました。
釣りや登山のイメージが強く、それもまた大鳥の魅力ではあると思いますが、大鳥音楽祭ではそれ以外の人たちが集まってきてくれる。
音楽祭をやったからといって、地域にどんな変化・効果があるか全く予想が付かない。芸術がもたらす変化が人の心だとしたら、今の僕らでは測りようがない。
だけど、嶋尾さんが礒見さんと出会い、大鳥ジャズを聴く会が始まったこと。鳴かず飛ばずもあったけどそれを8年ほど続けてきたこと。昨年から大鳥音楽祭となり、実行委員メンバーが集まったこと。人が人を呼び、今年は会場に沢山の人が訪れてくれたこと。
今までに起こってきた変化を見てみれば、これからも続けていけば何かしらの変化が起こるんじゃないかって。どこかで期待している自分がいます。
だから、裏方でもなんでも、僕ができることはやる。
実行委員や演者の方々、大鳥を好きでいてくれる人たちのやりたいことが、大鳥で叶えられるのであれば、手伝う。
そんな姿勢でこれからも続けていければいいなって思います。
ささやかながら、写真と共に当日の様子をお伝えできればと思います。
(この写真は、僕が撮ったモノもありますが、大体はチャリで日本一周中の田口凌くんが撮ってくれた写真。味わいあってなかなか良いです。彼のブログ。『元体重120kgが自転車日本一周の旅をしたら』 道端で「日本一周中」の看板をお尻に掲げたチャリを見つけたら拾ってあげてください。ただいま新潟あたりかと思います。)
昆虫のピンバッチつくり体験。銅版を叩いて曲げて、オリジナルのピンバッチを作ります。講師はおりがね工房の山形太一くん。
これらは全部山形さんの作品。昆虫とか、動物とか、とてもリアルに再現されていて、銅版で作ったとは思えないくらい。
僕が作ってもらったクマの彫金。
こちらは大鳥の木を使った木~ホルダー作り。
木の枝をのこぎりで切って、ストラップをつけるだけという単純な作りなんだけど、何だかカワイイ。ワンポイントのネックレスとか、ストラップとかでも全然イケそう。
こちらのこけしは、稲田さんの作品。いろんな表情があってカワイイ。
ほかにもこんな美味しそうな展示が…♪
大鳥周辺トレッキングでは、樹木、地質、民俗など、それぞれの得意分野を持った人たちと山に入ることができ、いろんな切り口で森を語らいながら山歩きをしました。僕は民俗について、大鳥について話をしましたが、むしろ教わることも多くて誰がガイドかわからない状態。本当に楽しい山歩きでした。
大鳥セッションセール。実行委員メンバーの伊藤さんが、この日のために仕込んできてくれたオリジナルビール。冷えていると口当たりがよく呑みやすいけれど、少しぬるくなってくると苦味が増してくる。この辺ではなかなか飲めない味わいでした。
自家焙煎珈琲ひぐらしさんも出店。
地元の人は、わらびを販売してくれました。一把100円という激安価格。
朝日産のそば粉を使ったザルそば。
開演前。
実行委員長の嶋尾和夫さん。オープニングの挨拶では、生きるとは何か、芸術とは何か…を熱く語ってくれました。
参考:芸術は衣食住の延長にあるもの。そして、失われた力を呼び戻すもの。~大鳥音楽祭の主催者、嶋尾和夫さんにインタビュー前編~|ひろろーぐ
参考:大鳥音楽祭ができるまで。~大鳥音楽祭の主催者、嶋尾和夫さんにインタビュー後編~|ひろろーぐ
朝日 祥雲御山太鼓さんの演奏。地元、朝日からの出演。
イナプラネチャーニンさん。今回は三人で。演奏・唄う表情に引き込まれていく。
東京からわざわざ駆けつけて頂いた長尾トリオ。スローなバラード調のジャズが会場を和ませる。
礒見博カルテット&天田透さん。圧巻のステージ。
締めのキャンプファイヤー&打ち上げ。ギターやカホン、アコーディオンの演奏に合わせてみんなで火を囲んで、唄って、踊って、思い思いのことを語らって。
小さいときに体験した、キャンプファイヤーの思い出。
あの時も、火を囲んでダンスをしたり、歌ったりしたっけな。
やることは何も変わらなかったけど、少し大人になった僕らは、理性という殻を突き破るようにして踊ったり唄ったりして。
子供の頃に持っていた純心にはかなわないけれど、それに近いモノを思い起こさせる。
火には、そんな力があるんじゃないかなって、静かに感じた。
また来年も僕たちは、大鳥音楽祭で山を肌で感じ、口で味わい、耳でヒグラシの声と共に演奏を聴き、火を囲んで踊る。
そんな音楽祭が出来ればいいなと思う。
また一年かけて準備します。
来年もまた、じっくり大鳥を体験し、人と交流できる。そんな機会を提供できればと思います。
今年来ようと思っていた方々、写真やレポートを見て面白そうと思った方々。
来年こそ来てね。遠方からでも大歓迎ですよー!
せば、またの。