ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

勝手に政策を作ってみた。私の里山創造戦略。

2015/01/29

こんにちは、田口(@tagu_h1114_18)です。

 

突然ですが、政策を作ってみました。

都知事選で家入氏が行っていたみんなの政策にあやかっているのでかなり今更感がありますが…

別に政治家になりたいとも市長になりたいとも1ミリも思っていませんが、なるとすればこんな政治家が素敵だなと思う今日この頃。

ムヒカ大統領の衝撃的なスピーチ【世界で最も貧乏な大統領】

里山での生活も10ヶ月を過ぎ、地域の人の生活スタイル・慣習や資源、文化みたいなモノにいろいろ触れてきました。

この地で培われた歴史や伝統・文化、そして自然がもたらす恵みに触れると、こんな地域にこそ未来があるんじゃないかなと思って止みません。

今回は、自分が思う里山が将来こうあって欲しいなぁ~と思うことを勝手に政策にして作ってみました。これこそ住民自治。笑

では、早速行ってみましょう。

食糧は基本的に自給します。

里山には小規模ではありますが、田んぼや畑があります。

今ある田んぼ・畑は勿論のこと、耕作放棄地や休耕田を利用して、多様な野菜、穀物を作る。

山菜やキノコも集落から離れすぎない山の斜面で育成します。

お肉は狩猟で獲ってきたモノを頂きます。

食料の価格変動に左右されないことは今後かなり大事です。

日本の人口は2050年には1億人を切ると言われていますが、世界人口は90億人までに達します。世界的な食糧危機と物価上昇に備え、自ら食べる飯は自ら作ります。

 

余った食料は、ご縁がある人に他給します。

里山に住む住民は自分がお米を一年間にどのくらいの量を食べるのかを知っています。しかし、不作に備えて必ず多めに作っています。だから、自分たちが食べる分以上に作られています。

上記条件を踏まえ、余った食糧は外貨を稼ぐため、ご縁がある人に他給します。

ご縁がある人というのは、お金だけで繋がる消費者と生産者という関係ではなく、お互いの名前・顔がわかるリ登録者と生産者の関係。

生産者は登録者の顔を思い浮かべて作ります。登録者はどこの誰がどうやって作っているかがわかるので安心して食べられます。登録者には、保険的な要素をも付与します。

地域で行われるイベントなどの告知は勿論、有事の際にも契約者への絶対供給。疎開受け入れなど。基本的にお客様扱いはせず、身内としての関係性を重視します。

 

予防医療・予防介護を推進します。

身近な自然の中で採れる薬草などを定期的に飲むことで予防医療を推進します。

キワダの皮やカキドオシなど、効能が期待されている薬草が生えています。また、クマの胆嚢など万能薬とされる薬も狩猟により取ることができます。これらは乾燥させて利用するものなので、保存も可能。

また、介護が必要となる前に互いの安否確認、健康維持・ボケ防止の為に定期的にサロンを開催し、簡単な運動、食事会などを催します。

 

海沿いの地域と定期的な交流を図ります。

山に無い食材を持つ、海沿いの地域。

魚や塩など、沿岸部だからこそ受けられる恵みを、山の幸と交換することを目的とした定期的な交流を図ります。そこにお金は介入しません。

あるのは、互いを維持するための食糧交換・情報交換と、その交換から生まれる温もりのある人間関係です。

 

自然エネルギーを活用し、電力を自給します。

里山の暮らしでは昔から自然エネルギーを活用してきました。木を切って炭焼きをしたり、薪を切って薪ストーブにしたり…

現代では、電力無しでは生活できないレベルにまで物質的に豊かになってしまったので、太陽光発電、水力発電を設置し、集落全体の電力をそこでまかなうことにします。

電力価格変動のリスクや、停電リスクを回避することに繋がります。

また、今も使われ続けている薪ストーブを今後も活用し続けていきます。

 

DIYとアートを推進します。

山の資源である木やツルなどを加工し、家具を作ったりカゴを作ったりするDIYと、自然に囲まれた環境で制作活動に没頭する為の共有スペースを作ります。

電動ドリルや糸鋸、丸ノコ、ジグソーなどDIYに必要な道具は勿論、編み物を編むのに必要な針や糸、アートを行うために必要な筆や彫刻刀などの道具は共有のスペースに置いてあります。複数人がいる中で同じ場所で制作活動を行うことで、創造性を刺激することが狙いです。

住民は8時~20時までの好きな時間、共有スペースを使って作業をすることができます。

また、この場所を使ってワークショップを開催することも可能です。

 

Wi-Fiを普及します。

集落のどこにいてもインターネットが繋がる環境を作ります。

川のそばでも、田んぼの真ん中でも、ネットが繋がるので、どこでもパソコンを使って仕事ができます。PC一台で仕事が出来る人にとって、最高の環境と化します。

また、観光にきた外国人にとっても最高の環境になることでしょう。

 

里山学校を開校します。

里山には生きる知恵がいっぱい詰まっています。

開墾すること・収穫すること・育てること・狩猟すること・釣ること・作ること・編むこと・組み立てること・建てること…

衣・食・住に重きをおき、根本的に生きるということがどういうことかを問いかけ、実践して学んでいく場所を作ります。

テクノロジーは日々進歩しているが、人間そのものは進歩していません。脳が大きくなったわけでも、胃袋が大きくなったわけでもありません。過去の積み重ねの上に立ち、自分のオリジナリティーを発揮しているにすぎません。

ビジネス感覚・効率化・消費社会・資本主義社会に犯されすぎて、お金を稼ぐ以外に生きる手段を見失ってしまった人にとって生きること・循環すること・自然と共生することをテーマに講座を進めていきます。

 

日本国から受けられる制度は引き続き個人単位で利用させてもらいます。

年金・教育・社会福祉・国民健康保険など、税金を収めているからこそ受けられる制度は国民として引き続き利用させてもらいます。

※これは政策でもなんでもありませんね…笑

 

人口は多すぎず、少なすぎない状態を維持します。

里山は山を切り拓いて作られた地域なので、田んぼの数も畑の数も限度があります。

山の資源も取りすぎてはいけないが、手入れもしなくてもいけない。

また、人口が少なすぎると住民でインフラの整備(共同作業)ができなくなり、集落機能が著しく低下し崩壊します。逆に、多すぎるとお互いの顔が見えなくなり、各個人の関係性が希薄になります。

自給できる量に限りがあり、人間関係を重視するので、人口は300人までを上限とします。

 

最後に

これを書いたところで恐らく僕の住む里山は何も変わりません。

ただ、自分が住んでいる場所が「こんな風だったらいいなぁ~」という創造と妄想にすぎません。

 

でも、欲しい未来を手にしてきた人間は、いつもそういう創造・妄想をしてきましたよね。

鳥のように飛びたいな~と思うから飛行機ができたし、宇宙にいってみたいなぁ~と思うからロケットができたわけで。

 

何も日本を変えたいなんてこれっぽっちも思っていません。

むしろ、自分自身を変えるところから始めなければいけないと自らに釘を打っている気分です。

 

里山に生きる人たちは自分たちで沢から水を引っ張ってきたり、消火栓を管理したり、消防団をやったりと、自分たちの地域は自分たちで守るという意識を強く持っています。

そういう住民自治意識を持っている地域であれば尚更、何をしているかわからないぼやっとした日本に期待することよりも、自分の身の回りのことを変えていくことのほうがよっぽど現実味があるし、実現していく過程がみえて楽しいと思います。

 

自分の地元や今住んでいる地域が「こうあったらいいなぁ~」という思いを文章に書きおこしてみるのもいいかもしれませんね。

どこかで自分の知っている人が読んで、共感して一緒に取り組んでくれる仲間になるかもしれません。可能性はゼロではないはずです。

この記事を読んでいるあなたも、勝手に自分の地域の政策、勝手に作ってみませんか?

もし書いてもらえたなら記事のリンクをバシバシ貼らせて頂きたいと思います♪

 

今回、勝手に政策を作るに当たり、今まで行ってきた研修・セミナーや、読了した本などを参考にさせて頂きました。本当にありがとうございました。

NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部

「時代を生きる力」高城剛

「里山資本主義」藻谷浩介

 

あ、終わり方が本の巻末みたいですね。笑

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