ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

地域おこし協力隊2年目の僕が取るべき立ち位置。年収○○○万円を目指して…

2015/01/29

前回の一年の総括記事(地域おこし協力隊になって1年。何一つ成果を上げていないが、活動する中で一番大切なことを見つけました。)に引き続き、今年の活動抱負編、いきます。

 

ども、田口(@tagu_h1114_18)です。

 

総務省が旗を振って始まった地域おこし協力隊も導入から6年目に入りました。

地域おこし協力隊であれば、さほどアンテナを張っていなくても全国津々浦々の協力隊の活躍を垣間見えることができます。

ツアーを組んだり、IT教室をしたり、ナリワイ的な仕事を実践していたり、キャラバン企画をしてみたり、農業やったり…

「裏でかなり泥臭いことやっているんだろうなぁ~」なんて想像しながらも、華々しい活躍をされている協力隊が沢山いて、「凄いなぁ~」と感心させられるどころか焦りさえも感じることも…。

ただ、地域によっても協力隊の在り方も違えば、協力隊の活動も様々。

 

情報収集も自分の目指す方向を見失わない程度の距離感を保たないと、本末転倒になりかねない。

 

2014年の始めに今年の豊富を綴りました。

2013年の振り返りと、2014年のテーマ、抱負。|ひろろーぐ

今年度の僕のテーマは『深める』

 

任期終了後も大鳥に定着するために、地域の人が行っている仕事をマネし、自分で体現することを目標とし、現在進行形で活動しています。

4月下旬からは熊狩り、そして5月からは山菜採りと畑、田んぼが同時に押し寄せてきて、雪が溶けてからというもの、かなり忙しく動き回ってきました。

山菜の種類を覚えて採ってきたり、保存の方法を覚えたり、畑や田んぼに肥料を撒くことを知ったりと、初心者マークをおでこに貼らなければいけないくらい本当に知らないことばかり。1年目に地域のことをある程度知った気でいましたが、10年早いですよね。笑

 

でも、実際に里山の仕事の入口に立つと、地域の人がどうやって生計を立てているのかが少しずつ見えてきて、自分に置き換えた時に今何をすべきなのか、任期終了後に独立するためにどうするか…というのが現実味を帯びて見えてきました。

 

プロジェクトもいいけどまずは死なないベースを作る。

写真 2014-06-12 10 54 51

今年から始めた一反部の田んぼ。少し稲も伸びてきた♪

 

プロジェクトの立ち上げ、新規事業の展開はとても目を見張るしカッコイイ。

けど、地域おこし協力隊の任期が終了した後も定住を考えるのであれば、ある意味それはカケなのかもしれない。

任期中にプロジェクトが上手く転がれば波に乗れるかもしれないが、失敗したら再度立ち上げるほどの時間的な余裕が残されているのか…。

里山に住むと決めたならば、より確実に定住できる手段を模索するべきじゃないか。

SATOYAMA-KEIZAI

都市は全てを買う暮らし。お金で殆どを解決する構造になっているのに対し、里山経済は3重の構造になっていて、コアの部分に自給がある。

身の回りに自給できるモノがあるからこそ余剰分をおすそ分けや販売に回すことができる。というのが、里山経済の基本構造になっていて、僕の住む大鳥も例外ではない。

大鳥では山菜やキノコが豊富に採れる。川魚がいる。田んぼや畑、狩猟もできる。生きていくために必要な食のほとんどを大鳥で賄うことができる。

 

お金を稼ぐことも大切だけど、もしかしたら思った以上に稼げないかもしれないし、お金が無価値になるかもしれないことを考えると自給できるスキルを身につけずにはいられない。

自分で山菜を採ってきて食べる、野菜を育てる、お米を作る、薬草を採ってきて煎じて飲む、きのこを採って食べる、動物をとって食べる。

自然と自分の関わる時間に今年一年の多くの時間を費やしていきたい。

 

このスキルを身につければ、間違いなく死なない基盤になる。

 

引き続き情報発信をする。

先日のブログで、Google Adsenseで稼ぎ始めたという記事を書きました。

超ド田舎にいてもブログを使えば稼げる!Google Adsenseでお小遣い稼ぎはじめました。2014年5月のアクセス数、PV数と収益報告。

広告の位置を変えた方がいいよーなんてプロブロガーのイケダハヤトさんなどにアドバイス頂き、位置を変えて経過を見ていると今月は5,000円くらいになりそう…。


なんて、副収入が得られることに少しニヤニヤしてしまいますが、基本的なスタンスとしては、ブログで自分の経験や考えのアウトプットすることで、地方暮らしをしている人、これからしたい人の参考になるような記事を書き続けたい。

そこから生まれる繋がりや仕事を大事にしたい。

 

あと、「営業をあまりしたくない。」という理由もありますね。

過去にB to Bの営業をやっていたし、「営業っぽいよね!」と言われることはあるのですが、実は営業しに行くのはあまり好きじゃない。お祭りとかで売り子として喋るのは好きだけど、商談はあんまり好きじゃない。どうやって売ったらいいかよくわからない。

考えてみれば、営業がよくわからないからブログをやっている。というところもあるかもしれません。笑

 

地域の人がやっていないことに少しずつチャレンジし、形にする

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テンゴのオーダーメイド品を作りました。

 

地域の人の稼ぎといえば、山菜・薬草・木ノ実・キノコを青果市場に販売、もしくはお米、もち米、そばを農協出荷する。その他にも除雪や福祉関係の車の送迎運転、土方の仕事などがありますが、これらを僕が真似をする=競争するor譲り受けるor奪うという意味にもなるし、そればかりで稼ぎたいとも思わない。

 

自分で販路を開拓したり、デザインしたり、商品を作ってみたり、ワークショップやったり、田んぼや家をシェアしてみたり…。やりたいことは沢山ありますが、無理ない範囲でチャレンジしていきたい。

ここ3回ほど失敗しているクロモジ香水作りではありますが、これは必ず成功させていきたいのと、熊の皮なめしも絶賛挑戦中。

他にも山で使うナタを、金属を溶かすところから作りたい。炭焼きもしたい。非電化冷蔵庫も作りたいし、欲を言えば水力発電も作りたい。欲張り過ぎですが、いくつかはクリアしたいです。

ホームページも作れるようになりたいので、これは冬にでもじっくりHTMLとCSSを学ぶとこから進めたいと思います。

 

2年後にまず、年収100万円を目指す。

少なっ!!!

一桁足りないんじゃ…?

 

と思った人が殆どじゃないでしょうか…。

 

どうもすいません。全く夢のない話で…。

どうもすみません。結婚はまだまだできそうにありません。というより誰も言い寄ってきてくれません。笑

 

年収100万じゃ、車も持てやしない。ろくに買い物もできない。

いいんです。

原付で。

いいんです。

牛肉なんて食べなくても…。

 

というのも、年収100万と言ってしまうくらい、手に職が無いビジネス素人が里山で個人事業主として独立して生きていくのは厳しいと感じるからです。

 

なぜか。

 

中央青果というある程度の質を保てば必ず買い取ってくれるところがあるのですが、買い取り価格は安い。ワラビであれば400gで200円程度。半日で20kg採ってくることも出来なくはないが、それで10,000円。

一日で切り取れば悪く無いが、春の1~2か月でしか採れないし、僕自身まだまだ山仕事は素人なので、最初は春に30万を稼ぐのに精一杯のような気がする。秋の舞茸・なめこ取りも同じような感じ。ネット通販したらもっと稼げると思うが、それには多少なりとも時間が掛かる。

勿論、山の幸だけで稼いでいこうなんて思ってもいませんが、まずは収入源の柱になり得る部分だったのでご紹介しました。

 

あと、誤解されないように一つ言っておきたいのは、里山での年収100万は、街場の年収100万とは意味が違う。

里山で年収100万で過ごしていけるというのは、生活の自給率がそれなりに高く、固定費が安く、お金をかけなくても手間とアイデアで乗り切れる状態とも言える。

年収表

収入・支出・自給率を時間軸をとって考えてみた。

 

山に詳しくないと自給率は上げられないし、自給率を上げられれば山に詳しくなり、それがナリワイに繋がる可能性も十分にある。

そういう意味で今は、金銭的な投資よりも時間的な投資が大切だと思う。

 

わざわざ低所得に飛び込んでいくなんてバカだと思う人も沢山いると思う。こだわりなんて捨ててしまえば、勤め先は普通にある。勤めたらまずは年収200万くらいはいく。

けど、僕が独立にこだわりたいのは、地方でも仕事が自分で作れるんだという証明をしたいから。自分で生きていく術を身につけたいから。

一回きりの人生だから、明日死ぬかもしれないから、年収が上がるかもわからない会社で心を削りながら稼ぐよりも自分のやりたいことで生活できるように組み立てていきたい。

たとえ時間がかかっても、必要な修行の時間だったと思えるような未来にしたい。

 

例えるならば、全日空(ANA)を作った美土路昌一さんの著書のように現在窮乏、将来有望となりたいものです…。笑

 

2年目に突入してはや2ヶ月が経ちましたが、ちょこちょこブログでも収益・副業・自給などの経過を報告していくので暖かく見守ってもらえると嬉しいです。

ではまた!

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