ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

大鳥民族誌ができるまで。~『大鳥の輪郭』作成の裏側をまとめてみたよ~

ども、田口(@tagu_h1114_18)です。

大鳥民俗誌の販売を記念して?2016年4月に完成した大鳥民族誌『大鳥の輪郭』をどんな工程で作ったか、どのくらい時間がかかったか、どんなことにお金を使ったかなどを振り返ってご紹介していきます。

これから民俗誌や地域誌を作ろうと思っている人には参考になるかもしれませんが、自叙伝や普通の本を作ろうと思っている人にはあまり参考になりません。

悪しからず。

ではまいりましょう。

 

企画

民俗誌を作ろうと考えた当初は、普通の本を作ろうと思っていました。A5くらいのサイズで、文章中心の本。というか、それ以外にどんな形があるか、イメージできていなかった。だけど、民俗誌という割とマニアックなジャンルに分類される本を、もう少し読みやすく、わかりやすくしたいな~という想いはありました。

ぼんやり思案している中で、イラストを担当してくれた方から雑誌『TRANSIT』の存在を教えてもらった。主に国ごとに特集を組んでいるトラベルマガジンなのですが、ページをめくると、見入ってしまうほどの素晴らしい写真の数々。地域の歴史や民俗も抑えながら、国の成り立ちを知る特集や歴代大統領の特集など。ただの観光情報誌というよりは、地域性や現地に暮らしを紹介していて、パラパラとめくりたくなる。

TRANSITを紹介してくれた時に「5年後も眺めたくなる雑誌なんだよね…。」と言われた言葉が強く印象に残り、僕が作るのは『TRANSIT風×民俗誌』なモノを作りたいと思って、イメージを固めていった。

 

ポイント
  • 企画は途中で変わることもあるけれど、自分のイメージに近い書籍や雑誌などを参考にすると企画が立てやすくなります。
  • 自分一人で考えるのもいいけれど、地域の人や自分が信頼を置ける人に相談するのもあり。

 

文献リサーチ

作業段階で僕が最初に行ったのは文献リサーチ。大鳥のことを知るうえで、時代の背景とか、他地域の慣習などを知る必要があったから民俗学者の柳田国男さんや宮本常一さんの本、東北芸術工科大学教授の田口洋美さんが書いたマタギに関する本などを買ったり、図書館から借りたりした。当然、大鳥に関わる文献も図書館から借りたりしながら読んだ。

写真 2016-09-03 10 15 02

文献としては40冊くらい調べた。また、鶴岡市内にある図書館にも10回ほど通った。

 

そして、読み進めては大鳥と関連ありそうな項目・文章をパソコンに一字一字、全部手打ちをした。

パソコンで手打ちした理由は2つ。

一つは、検索性。PC内にあれば検索窓から即座にキーワード検索ができるから。いちいち思い出しては本を引っ張っているようでは原稿を書くのにかなり手間が掛かると思った。

もう一つは、カテゴリー分け。文献は多数あっても、例えば熊狩りとか年中行事とか、カテゴリーがほかの著書と被っているものがあるので、そういうものは狩猟なら狩猟、行事なら行事でまとめてしまった方が比較検討しやすいし、聞き取り調査の際にも質問がしやすい。

文献リサーチには、2015年4月~2016年1月上旬までかかり、打った文字数を数えてみたら314,306文字でした。300ページの文庫本が2~3冊は出せる文字数らしいです。まったくもってこの作業に時間を掛け過ぎた。おかげで文字打ちが早くなったし、ブラインドタッチもできるようになったけど。笑

※もし文献をPCに編集可能な文字情報として落とし込むならOfficeLens(iPhone/android対応)というOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識機能)アプリが超おススメ。これはiPhoneなどのカメラ写真で撮った文章が割と精度が高くワード文章などにそのまま落とし込めるアプリです。僕がこれを知ったのは2016年1月で、ほぼリサーチも終わった段階だったので絶望的な気分になりました。笑

 

鶴岡市にある致道博物館には2度足を運びました。あそこには昔の民具が沢山展示されています。文字で見た情報だけではイメージしきれないけれど、実際にモノを見ると発見があります。「あの人が言っていたのはこのことだったのか…」みたいなことがある。

 

古い地図を探しに法務局にも行きました。法務局には昔(大鳥の場合は明治中期でした)の土地を調査した地図が眠っています。普通はわからなくなった山林の境界や、土地の範囲を調べるために地権者等が使うのでしょうが、僕は昔の大鳥の姿(田んぼ・水路・住宅など)が知りたくて印刷された紙を買いました。(データはもらえません)これが結構高くて、印刷してもらうのに一枚につき確か450円くらいするのですが、それを20枚近く印刷したので、8,000円くらい掛かりました。

現行で使われている昭和60年くらいに行われた国土調査地図も、紙ベースで鶴岡市から買いました。(こちらもデータは買えません) A1サイズ、4集落分で2400円くらい。これは結局使いきれなかったけど。

ハッキリ言えば、リサーチに時間をかけすぎた。民俗学も全くかじったことない状態だったのもあったけど、形にする時間が圧縮され過ぎてすごく大変でした。大反省です…。

 

ポイント
  • 歴史系の文献は当該地区の図書館にいけば大まかな資料はつかめる。
  • 民俗学なら柳田国男や宮本常一は必読。
  • 民具などを実際に見ると本で見たモノのイメージが具体化するので、地域の博物館などに行くのがおススメ。
  • 行政や法務局には昔の地図が眠っていることがあるので、そういう資料が必要であれば問合せてみる。
  • グーグルマップの地図では情報に限界がある。国土地理院の数値地図は情報量もあり、安価なのでおススメ。フィールドワークなどで使える。(数値地図25000(地図画像)オンライン
  • 文献の中で必要であろう情報はメモしておく。もし文章をPDFで保存しておくのもありですが、検索性を考慮して書き起こすなら時間はかかるけどスマホアプリのOffice Lens(iPhone/android対応)を使うとかなり便利。

 

写真撮影

2016090301

カメラはど素人だけど、2015年3月に購入した一眼レフカメラを片手に、民俗誌に使える写真を撮影していました。

ある時は集落風景。ある時は森の中。ある時は集落行事。ある時は人々の暮らし。

撮った写真は全部で4000枚超。

使っていく中でカメラの扱いに少しずつ慣れていったけど、撮れた写真は趣味にも及ばないレベル。奇跡的にいいなと思える写真が撮れたのは20枚くらい。写真を撮る心構えもスキルもないままではあったが、僕自身が大鳥住民だからというのもあってか、カメラを構えて気を許してくれている人が結構いたのは有り難かった。

ちなみにカメラは初心者にも使いやすいと定評のCanonのEOS kissX5。購入価格は6万円ちょっと。

 

また、集落や大鳥池、山の空撮写真も撮りたいと思ってドローンも買いました。機種はDJI phantom3のAdvancedというやつで、価格はケースなども込み込みで20万円。(昨年の春に買った時は20万したけれど、なんと現在では10万円ちょっとで買えるみたい。値段てこんなにも下がるのね。)

 

ポイント
  • 一眼レフを買っても、本当に良いと思ってもらえるような写真を撮るのは素人では難しい。 予算が無い中、自分でやるしかない場合はとにかく数を撮ってその中から比較的良いのを選んでいくしかないと思う。
  • ドローンはその後の使い道があるなら購入するも良いけど、その後の使い道も含めよっぽどの強い思いがないのであれば既に持っている人にお願いしたほうが良いと思う。慣れないと水没も全然あり得ます。僕も一回やったし、知り合いでドローン持っている人は一度はみんな水没させてる。
  • 地域行事は全て参加し、地域をとにかく歩いて撮る。何気ない作業の一コマとかも撮れると面白いです。

 

 

聞き取り調査

地域の集まりの時や何かの機会で話をする度にノートに書いたり、音声をスマホアプリ(PCM録音というアプリ)で録音しておいて、パソコンに書き起こしていました。

2016年1月上旬~2月中旬には大鳥の人にアポを取って、お茶菓子を献上しながら話を聞かせてもらっていました。そこでは狩猟・木流し・栗林・行事・冠婚葬祭・禁忌などの話を中心に伺いました。

また、2015年8月、11月、2016年2月には新潟県村上市の山熊田集落に聞き取り調査に行きました。完全よそ者の僕を受け入れてくれた山熊田の方々、本当にお世話になりました。

 

しかし、事前にリサーチしていた多くの項目を、時間の都合上落とさなければいけなくなった。稲作・川猟・民間療法(薬草など)・炭焼き・冬の内職・養蚕・大鳥鉱山・タキタロウ・治水・道・自治機能・相続・衣類など…。

本来なら2016年1月まではこれらも全て包括し、150ページの本を作ろうとしていましたが、全然無理でした。笑

 

ポイント
  • 聞きたい内容・カテゴリーが絞られているのであれば、そのことに詳しい人にアポを取って話を聞かせてもらう。但し、例え時間を持て余していそうなおじいちゃん・おばあちゃんでも、お時間を頂いてお話しを聞かせてもらうのでお茶菓子やお酒、差し入れを持って行く方が礼儀。
  • 地域の飲み会やイベント、共同作業、お仕事などで雑多に話すことの中に面白いことが転がっているので、常日頃からノートとスマホアプリは携帯必須。断りを入れてから録音させてもらうのが普通ですが、僕の場合は録音させてもらい、書き起こしをした中から汲み取った原稿を見せてから承認を頂くことも少なくなかったです。
  • 録音アプリはPCM録音(iPhone/android対応)がおすすめ。パソコンへのデータ転送も割とスムーズ。
  • 聞き取りのノートはA5サイズのノートが持ち運びやすくていいです。僕はマルマンのセプトクルールというノートを大学時代から愛用しています。

 

構成ラフ案の作成

民俗誌を企画したときに、なんとなくのページ構成はエクセルで組んでいたけれど、リサーチを続けていく中で自分の考えが変わっていったりして、構成はある程度材料(原稿や写真・イラスト)がそろってからで良いだろうと思っていた。

というよりも、僕は手書き構成の重要性を知らなかった。教えてくれたのはイラストを担当してくれた方。本作りに携わった経験がある人がいるというのは、本当に有り難かったです。

以下の写真のようなラフ案を作り、ページのイメージを形にしていきます。

写真 2016-09-03 10 36 37

手書きでかいた一番最初のラフ案。A3の紙に16ページ分を一気に書き込み、ここに写真、ここに文章、ここにイラスト…みたいな大まかな配置をする。

この設計図が本当に大事です。「こういう形を目指すんだ」と具体的なイメージが出来ると、やるべきことが絞られてきます。途中で中身が変わる事もあるだろうし、最初は何もわからず、設計図は描けないかもしれないけれど、ある程度の段階まで行ったら作らないと先に進めなくなります。

 

ポイント
  • 時間無制限であればいらないかもしれないけど、完成予定を決めるのであれば設計図は必要。本全体のイメージがなんとなく固まった段階で作ったほうが良い。
  • 校正のラフ案は本当にザックリで良い。どんなページになるのかのイメージを具体化するのが大事。

原稿作成・写真選定・イラスト作成

構成のラフ案ができたら、聞き取り調査の内容をもとに、雑誌TRANSITを参考に、ページごとに大よその文字数を想定して原稿を書きなぐった。これは2月中旬~3月上旬まで。

同時に、本に使う写真も選定した。撮り溜めていた写真をいくつかピックアップし、ページごとに整理。これは半日でやりました。本当はROWデータの写真を加工してみたかったけど、Photoshopもほぼ使えないので、断念。

 

2月下旬からはイラストも描いた。

2016090304

こんなイラストとか。

鉛筆で下書きしたものを細いマジックペンでなぞり、消しゴムで消したらスキャン。データにしたら余計な部分を消しゴムで消しながら位置を調整したり、背景を透明にしたり、着色したり…。おかげでPixlrというオンライン上で使える画像編集ソフトは結構使えるようになりました。

大事なところのイラストは頼んで描いてもらいました。大鳥の鳥瞰図、歴史の一覧ページ、動物のイラストなど。無茶を言ってたくさんのイラストを描いてもらいました。ほんと、助かりました。

 

ポイント
  • イラストはコピー用紙に鉛筆で下書きをし、油性マジックでなぞったのちに消しゴムで下書き線を消す。マジックの状態のものをスキャンしてPCに取り込み、Pixlrで画像を編集。Pixlrはweb上でそれなりの画像編集ができるし無料なので、イラレは使えないけど、手軽に少しこだわりたいという人におすすめ。
  • 写真はラフ案を作製したときにイメージしてたモノを選定する。
  • 原稿は、雑誌や本を参考にしながら、このフォントで、このサイズで、この段組みで一ページ当たり何文字入るかを計算し、おおよその文字数で作っていく。(文章を少し大目に書いて、後で削る。)

構成の具体化・業者へ見積もり

DTPを担当して下さった方からアドバイスを頂き、原稿も仕上がり、使う写真・イラストもおおよそ出来上がった段階でさらに具体化した構成案を手書きで作りました。

写真 2016-09-03 10 37 19

写真 2016-09-03 10 37 29

A4サイズのコピー紙を半分に折り、本みたいに見開いて一枚ずつ書き込んでいく。ラフ案をもとに、文章や写真、イラストの配置を具体化していった。ページ番号も入れる。これが3月上旬でした。

ちなみに実際に形になるとこんな感じ。

写真 2016-08-17 23 38 30

 

また、業者への見積もりも行いました。見積もり時の印刷仕様は以下通り。

大鳥の輪郭 印刷仕様

  • サイズ:A4
  • 製本仕様:無線綴じ
  • 綴じ方向:左綴じ
  • 用紙:マットコート135K
  • 表紙用紙の色:白
  • 表紙印刷:カラー両面
  • 用紙:マットコート90K
  • 本文印刷:両面
  • 本文ページ数:56ページ
  • 内訳:モノクロ:0 カラー:56 白(印刷なし):0
  • 入稿:PDFデータ入稿

 

ポイント
  • 原稿や写真素材、イラスト素材がある程度出来上がったら、ラフ案をもっと具体化したものを作る。
  • A4サイズのコピー用紙を半分に折り、A5サイズの本のようにして一枚ずつ書き込んでいく。どこに見出しを置くか、どこに写真を置くか、どこにイラストを置くか、どこに文章を置くかなどを具体的書き込む。
  • 見積もりは、会える距離の業者であれば直接打合せができるけど、ネットで完結する場合は心配なので、試し刷りをサービスとしてやっているところなどにお願いするのがベターかなと。
  • 業者によって、見積もり金額に大きな差がでるので、何社も見積もりを取ったほうが良いです。でも、ネットの業者はやっぱり安い。地元の業者を使いたいけれど予算がない…という場合は、ネットで注文できる業者を検討するのもあり。ネット上で項目を埋めて行けば自動で見積りしてくれるような業者もあるので、活用しても良いかなと。

 

ページの作りこみ

紙で書いた具体的な構成をもとに、パソコンに落とし込んでいく作業をしました。使ったソフトはMicrosoft Publisher。簡単なチラシや冊子を作ったりするのに使えるソフトです。これだと細かい設定はできないけど操作は簡単なので、これを使ってとりあえずの形を作りました。

作ったページのPDFデータと、原稿・写真・イラストの元データをページごとに整理してDTPをして下さる方に送り、入稿データを作ってもらいました。

 

ポイント
  • イラストレーターやインデザインなどを使える人にまるっとお願いするのであれば、この工程はいらない。
  • Microsoft PublisherやWordでは出来る事に限界がある。デザインを重視するならイラストレーターなどを使えればいいですが、短時間で操作方法を習得するのはかなり無理があるので、誰かにお願いしたほうがいいかもしれません。

 

校正

DTPをして下さった方から作ってもらったPDFデータを印刷して確認し、文章の修正、写真のキャプション追加などをした。校正は地域の人にもお願いしたのですが、入稿まで時間がなく、わずか1日で見てもらうという結果に…。それに、自分でもちゃんと見たつもりでも、時間を置いて改めて見ると、修正したい箇所がボロボロと出てくる。結局は再々々々々校正くらいしました。入稿前一週間は部屋に籠りきりで作業をし、3日前からは徹夜続きでした…。

 

ポイント
  • 自分では「間違いない!」と思っても、必ず誤字・脱字があるし、文章の繋がりが変な箇所が出てくる。同じ文章を何度も見返すのは苦痛ですが、時間を置いて、日を置いて見直すと必ず出てくるので、何度も見直して、修正していくのが良いと思います。誰かに見てもらうのも良いと思います。

 

入稿

出来上がったデータは3月22日(火)の夕方に印刷会社へ入稿。

これで終わったと思ったら、翌日に印刷会社から修正箇所の連絡があり、再び校正。一番絶望を感じたのは、中綴じだと思っていたのに、無線綴じだったこと。どこで勘違いしたのか、どこで話が食い違ったのか…。入稿データから作り直しをしなければいけなくなってしまって…。DTPを担当して下さった方には後から後からと、本当に手間をとらせてしまいました。

納品までは一週間程度かかりましたが、無事出来上がって本当によかった。

改めて、一人では決して冊子一冊を作ることは出来なかっただろうな…と思います。

 

終わりに…

大まかな流れですが、こんな感じで民俗誌を作ってきました。

作っている最中、思わぬところで『大鳥』の二文字が書いてある文献に出会ったときはめちゃくちゃ嬉しかったし、山熊田を調べていくうちに大鳥との関係性が見えてくるのは楽しかった。

だけど、諦めようかな…と思ったことが一度ありました。フルカラー且つ小ロット印刷なこともあって、一部あたりの値段がとんでもなく高くて予算オーバー&入稿までどう考えても間に合わない…という状況を2月中旬に知り、絶望しました。だけど、最終手段は普通のプリンターで印刷して、ホッチキスで止めて配ってもいいと思っていたし、やれるところまでやろう…と思って取り組んできました。

何とか形になって、色んな人に手に取ってもらえるような形になって本当に良かったです。地域の皆さんや役場の皆さん、それにイラストとDTPをお願いできる2人の強力な助っ人がいたからここまでやれることができました。

 

20代の多感な時期に扱う言葉は落ち着きがない。毎日のように話す言葉が変わるし、いろんなものに影響を受けてしまう。それでも、民俗誌を作りたかったのは、今やらなかったら、地域の人の声が段々聞けなくなってしまうから。名だたる著者が書いた民俗学の本に比べたら頼りなさすぎる言葉かもしれない。だけど、作っていく過程で地域のことをより深く知ることができたし、もっと好きになった。これからも地域を調べ、少しずつ形に残していきたいと思った。

民俗誌を作りこんでいく過程の中で、大鳥に関するのことの知識が僕の体にジワジワと浸透し、今も残っている。それが僕にとって、この事業をやった何よりの財産だと思っています。

 

そして、大鳥民俗誌も発売できる運びとなりましたので、ご興味ある方はぜひお買い求めくださいませー!

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