ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

直島とアートとコミュニケーション。

2015/01/29

2014年の年末に香川県の直島にいってきました。

ども、田口(@tagu_h1114_18)です。

 

瀬戸内国際芸術祭で一躍有名になった直島

なんだかよくわからないけどスゴイ!みたいな噂は聞いていたので、せっかくなので足を運んでみたいと思い、日帰り弾丸ツアーでいきました。

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フェリーの中で見かけるのは美術系の若者やカップル、外人さんだらけ。

この光景を見て、長崎の軍艦島に行った時のことを思い出しましたが、歴史的な背景が軍艦島ほど色濃くないせいか、お年寄りの方々はほとんど見えませんでした。

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フェリーを降りるやいなや、赤いかぼちゃが登場します。

どうして半分埋まっているのか、どうして水玉模様なのか、どうして赤と黒なのか。謎だらけですが、とにかくみんなシャッター切りまくり。

綺麗にフレームに収めたいのか、他人のフレームを邪魔しないように自然と順番待ちみたいな感じになっていた。

『赤いかぼちゃ待ち』なんて、今後の人生ではもう訪れないかもしれない、貴重な体験でした。笑

 

直島は、バスか自転車で回れるのですが、アートもそうなのですが、暮らしている人達の生活感をゆっくり見たかったし、気になった場所にすぐ立ち寄れるように自転車で島めぐりをしました。

自転車は一日500円で借りられます。

 

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直島の役場はこんな感じ。

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家プロジェクト 『神社』

階段がクリスタルみたいになっている。鍛冶屋に持っていったらとんでもなく強い武器を作ってもらえそう。

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神社の近くにはこんな狭い地下道があります。肩幅めいっぱいの狭さ。

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地下道の中から見るとこんな感じ。光が差し込んでくる。

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家プロジェクト「はいしゃ」

トタンとか看板とか、とにかく廃材を壁にして作られた元、歯医者さん。

中にはなぜか、自由の女神がいた。

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遠くに黄色いかぼちゃ発見。

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黄色いかぼちゃ。そして目の前に海。

もう、なんて言っていいのかわかりません。落ち着くとも違う、違和感とも違う…。

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モノリスみたいな壁。タイトルの立て看板とかありません。

なんか、当たり前のように存在しています。

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なんだろこれ。船っぽいけど…。アートなのかどうかすらわかりません。

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家のブロック塀の上に黄色い空き缶。

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何でもないところに、五重塔。

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正月前だからか、カフェはお休みしているところが多かったのですが、カフェの軒先でご近所さん?が集まってお餅つきをしていました。

子供達がカフェのウッドデッキで遊んでいる。なんだかオシャレだね。

 

そういえば、直島はカフェとゲストハウスだらけで、若者が大好きそうなお店が死ぬほどあった。文化を発信しまくっています。

 

「よくわからないアート」が間に入ると円滑なコミュニケーションに。

いろんな作品を見てきましたが、アートにはコミュニケーションを円滑にする2つのキッカケを提供してくれていた。

 

家プロジェクトの「はいしゃ」に行った時のこと。

案内してくれるおっちゃん(多分地元のボランティア)が、「はいしゃ」ができた背景や作品について説明してくれたんですよね。

床にシカの写真が散りばめられていると思ったら、「歯科=シカ」だから置いてあるんだとか…。言われてみてハッと気がつくオヤジギャグを連発され、ゲラゲラ笑っていました。

その他、なぜか家の中に自由の女神があるし、トイレの扉は無いし…。家の構造としても意味わからないことだらけ。おっちゃんの説明を聞いていたのですが、ほぼ忘れてしまいました。

 

けれど、アート作品がパッと見なんだかよくわからないものだからこそ、「これなに?」という疑問が生まれるし、誰かに聞かずにはいられなくなる。これが1つ目のキッカケ。

そして、そう感じた矢先に、案内の人がそこにいてくれていて、お話を聞くことができる。

 

2つ目は、相手を直視しなくていいということ。

例えば、「海を眺めながら好きな女の子に告白する」というのはベタな設定かもしれませんが、告白という超緊張なシーンの間に、海が挟まるからこそ会話がしやすくなると思います。

アート作品も同じで、赤の他人といきなり目と目を合わせて説明を聞こうとすると、とても緊張しますが、アート作品を一緒に眺めながら説明を聞いていると質問もしやすくなる。

 

何の役に立つか、パッと見わからないアートでも、目に見えない力をちゃんと持っているんだと思います。

 

終わりに…

「オシャレ!」とか「素敵!」という感覚は働くのですが、正直、アートと言われても正直よくわからんです。

こういうのを見る時に、「何のためにあるのか…?」というのは考えてはいけないと思うのですが、考えずにはいられなかった。

 

けれど、年末にも関わらず国内・海外関係なく、とんでもない人数が直島に訪れていた。

 

歩いている女性に話しかけたら、たまたま中国の方だったので、何でわざわざ直島まで来たのか聞くと「美術系の学生で、勉強のために一人できました」とのことだった。

「安藤忠雄さんなど、超有名なアーティストが直島の作品や建築に携わっていたから、いってみたい。」…というのもあるのでしょうが、島とアートが融合しているのがステキというのもあるのかなと思います。

カップルにとっては、オシャレだし、海だし、カフェめっちゃあるし…みたいなノリなのかもしれない。

 

島を散策しているといきなりアート作品が登場するし、かと思えば普通の民家が広がったりしている。

その辺のバランスがなんとも言えず楽しいし、また行きたくなる。

 

もう一度行くなら島内のカフェにも行きたいし、ゲストハウスにも泊まってみたい。直島には若者がいっぱい移住しているので、そういうところで交流するのも楽しみだと思う。

 

せば、またの。

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