ひろろーぐ

小さな山村で暮らしながら、地域社会、民俗、狩猟、採集について考察・再定義するブログ

僕が会社を辞めた理由。~鶴岡ナリワイプロジェクトの中間報告会に向けて…~

2015-11-26-03

鶴岡ナリワイプロジェクト ゼミの集合写真 僕だけかなりデカイ。笑

ども、田口です(@tagu_h1114_18)。

庄内の女性たちによる自立した働き方・生き方に向けた最初の一歩、鶴岡ナリワイプロジェクト。今年の春から本格的にスタートしたのですが、僕もゼミの担当として半年間、関わらせていただきました。

今週末にナリワイプロジェクトの中間報告会が開催されるのですが、そのプロモーションも兼ねて自分がどうしてナリワイのような生き方を望むようになったのか、原点のようなものを改めて振り返っていたら思いのほか長文になったので、記事にしてみました。

傍流な生き方かもしれないけれど、「そんな人もいるんやー!」みたいな目で見てもらえれば嬉しいです。

 

僕が会社を辞めた理由

気がつけばいつも目の前にある"現実"と"依存"に振り回され、謝りたくもないのに謝ってみたり、やりたくもないのにやってみたり。自分の心に逆らう代償に安定や雇用を手に入れてきた。

 

3年前の僕は、会社の中で自分を殺していた。

納品した商品にて不具合があり、クレームの電話が入ってきた。

注文した商品とモノが違うとのこと。

 

営業アシスタントさんはお客さんの注文書通りに社内に発注したが、品番がほぼ同じようなものがあって、お客さんが欲しいものとは違う品番のものが届いてしまったらしい。

 

うちの発注ミスと、お客さんの注文ミス。二つの原因の中でお客と上司の板挟みに会った。値段にすれば数万円で、それをどちらがかぶるか…という話。中堅の会社の規模なのでそこまで大きな額ではない。だけど、配慮もなく「お宅が悪いのだから」という結論へ向けるための理屈をこねくり回して伝えなければならなかった。

「こちらにも非があることをせめて、伝えさせて欲しい…」自分自身の意見を殺さなければいけないことへの反発を、無理やり抑えて、胸の中に申し訳なさをいっぱいに抱えてお客さんに言葉にする。「うちは悪くありません。」

幾多の経験をしてきた先輩・上司からすれば、みみっちいことでいつまで揉めているんだ…。ということだったかもしれない。

単純に経験が足りなかったのかもしれない。ビジネスマンとしては失格だったのかもしれない。

「長い目でみれば、ここで自らの非をちゃんと告白しておくことは大切なんじゃないか…」そんな思いもあった。

けれど、最後には上司が責任を取らなければいけない…という構図があることで、僕は最後の最後まで自分を貫くことができなかった。

営業をしているのは自分なのに、その責任を自分が取れないというのは嫌だ。

僕の中に強烈に刻まれた痛みだった。

 

個人差によって感じ方も違うし、企業によってももちろん違うけれど、雇用契約というのは、基本的には雇用主の言うことを聞く契約であり、雇用主が重きを置いている人(役職)の言うことを新入りは聞かなければいけないという構図になってしまっている。ということに、気が付いた。

雇用されることが悪いわけじゃない。

だけど、自分を殺しまくってまで勤めることはない。

 

フロンティアを求めるときには、抜け出したい現実と、追い求めたい理想が両立する。

表向き、僕が大鳥に来た理由は「生きることに直結する山の中で生きてみたいと思った」だが、裏には上記のような抜け出したい現実があった。

苦しみやストレスは時に自分自身を前に、上に進めてくれるけれど、自分に嘘をつき続けるのはそれとは別の話。

自分への拒絶が着実に体をから蝕み、気がついたら、倒れてしまう。そうなる前に、僕はビジネスマンからドロップアウトした。

 

鶴岡・大鳥に来てから、昔ながらの生業をしている山の人たちに触れ、アップデートされた月3万円ビジネスやナリワイという考え方に触れ、自分の身の丈サイズで、自分の責任で働き、生きていきたいと思った。

小さくてもいい。複数でもいい。職人と呼ばれなくてもいい。自分に嘘をつかず、前のめりになって取り組めることで誰かに喜んでもらおう。

 

鶴岡ナリワイプロジェクトの中間報告会

鶴岡ナリワイプロジェクトでは、自らの小さなビジネスを作ることに取り組みますが、目的は自治精神の回復。

つまり、自分がやりたい…という気持ちを素直に表現し、ビジネスという手法を用いて行動に起こしていくことを後押ししてくれる場所。また、その仲間が集う場所。

今後の中間発表会では、今年の春からスタートし、半年間とりくんできたメンバーがプレゼンをしたり、ワークショップをします。現場での発表を通じて、彼女たちの望む生き方・働き方を感じ取ってもらえる場になるんじゃないかなと思います。

 

僕も、ナリワイプロジェクトのゼミ担当として半年間取り組んできたことを15分程、プレゼンします。
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今までのゼミのイベントレポート

<イベントレポート>7月1日第1回たぐちひろきゼミ 

<イベントレポート>8月5日第2回たぐちひろきゼミ 

<イベントレポート>9月5日第3回たぐちひろきゼミ 

 

中間報告会 概要(※鶴岡ナリワイプロジェクトHPより転載)

日時:2015年11月28日(土)13時~16時半

場所:勤労者会館(山形県鶴岡市泉町8−57)

 

「欲しい未来は、誰も作ってくれない。
だから、自分で作ろう。仲間と作ろう!」を合言葉に、
今年5月から、20名の女性が、
自分の好きなことで、「身の回りのちょっと困った」を
解決するビジネス=ナリワイづくりに
チャレンジしています。

この度、半年間のチャレンジの『中間報告会』を行います
何を考え、どう動き、何に気づいたのか、
聞きに来てください。
動いたから見えた貴重な学びがあります。

◆ゲスト::
公益財団法人トヨタ財団様
広石拓司様(株式会社エンパブリック代表取締役)
◆参加費:無料/予約不要
◆参加の方法:参加ボタンを押してください。
☆出入り自由
☆お子さんと一緒にご参加ください。
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<タイムスケジュール>
12:45~ 開場
13:00 ~ 中間報告会開始・趣旨説明
13:10 ~ プレゼン (90分)
①たぐちゼミ
②実施者(7分プレゼン)
③井東敬子…「半年で見えてきたこと」
④講評 公益財団法人トヨタ財団様
㈱エンパブリック広石拓司様
14:40 ~ ワークショップ
16:30   終了
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<キッズスペース/無料>
保護者がプレゼンを聞いたり、
ワークショップに参加中、
子どもたちが待っているスペースを設けます。
*プレゼンやワークショップと同一会場です。
*託児ではありません。
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<7分プレゼンテーション>
阿部さおり(Aromaリラクゼーションサロン優)
阿部由美(Lueur Solaire)
黒澤由希
佐久間麻都香(柿守人)
田林由美(Salon de ROSA)

<サンプル商品の市場調査>
小野寺志保(まゆときぬ)…検討中の鶴岡産シルク製品

<ワークショップ/実費>
…アンケートへのご協力お願いします>
五十嵐有紀子(トランスパレントルーム)
… キャンドルホルダーづくり
風間慶子・松田和子… ヘッドセラピー&アイブロウメイ
(ヒーリングサロンrikka&waco)
諏訪部夕子(ルナリズム)…初潮を娘にどう伝える?!~茶話会
森シエナ(シエナの森)…バッチフラワーレメディ

<展示・会場装飾>
稲田瑛乃(工房げるぐど)…こけし、製作したチラシ等
齋藤智子(野の花Field flowers)…野の花での会場装飾
橋本蕗 … これまで製作した冊子等
福井今日子(針仕事~ちくちくらぶ)… 帽子、パペット

<キッズスペース>
伊藤和美(Egans-ラボ)
丹治亜香音
高橋綾子… 子どもの姿勢チェック(保護者へのアドバイス)
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【鶴岡ナリワイプロジェクトとは】
http://tsuruoka-nariwai.com/
「地方都市でのこれからの働き方・暮らし方」
を全国に提案していくプロジェト!
女性が、自分の好きなことで
町の小さな課題を解決するスモールビジネス=ナリワイを
創ります。
その過程で、自己肯定感を高め、
「自分が動けば変わる、だから一緒やろうよ!」という積極的に動く女性を2年で25名生み出すことをめざしています。

参画した女性一人ひとりが渦の中心になり、
「行政まかせ、他人まかせ」「仕事=雇われる」
のムードをぶち壊す、
女性からはじめる自治回復プロジェクト。
◆公益財団法人トヨタ財団様の助成を受けて実施しております。
◆後援:鶴岡市

転載元:2015年度 中間報告会を開催します|鶴岡ナリワイプロジェクト

 

ナリワイに興味がある方、ぜひ会場でお会いできれば嬉しいです。

せば、またの。

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