地区の夏祭りを通じて思う、大鳥地区の100年後…
2013/08/18
8月15日、大鳥地区の夏祭りが行われました。
焼き鳥とタラ汁+ビール&日本酒…
それと太鼓と盆踊り。
やぐらを集落のみんなで組みました♪
盆踊りの音に合わせて太鼓を叩きまくり♪
近所の子供。子供は宝ですね…
鶴岡からIターンした、青沢さん。笑顔が素敵すぎます…
僕の家のお隣さん♪
確かに、これといって目立つイベントではありません。
でも、めちゃめちゃ楽しかったのはなんでだろう…
考えてもわからない。
けど、そう感じます。
人が集まって、一緒に踊って、笑って、お酒を飲み交わして…
それだけで十分すぎるくらい豊かな生活だと思うんですよね。
「大鳥に住んで3か月しか経たない人間が何言っているんだ!」って言われるかもしれませんが、集落ってこういうものだと思います…
都会で暮らしていた時は、集落とか地域とか、そんなことは全く頭にありませんでした。
自分の気の合う仲間と飲んで騒いですれば良かった。
それだけで気持ちいいし、嫌な思いもしなくて良い。
だから地域の活動に、参加したこともありません…
僕は大鳥に来て、集落・地域というものを知りました。
一昔前は炭鉱があって、1500人もの人が住んでいた。
居酒屋や映画館、病院、小・中学校、郵便局…
生活していくに十分なくらいな施設があった。
でも、エネルギー革命によって炭鉱が閉山されてしまった後、小学校は廃校になり、居酒屋や映画館は無くなりました。
その後、大鳥地区は炭鉱が閉山しT後も、まちおこしに積極的だった過去があります。
キノコの栽培所、クマ牧場、イワナの養殖場をしてきた。
伝説の巨大魚、タキタロウを発見するための調査もした。
沢山チャレンジしては失敗してきた歴史があります。
そして今、大鳥地域は100人にも満たない小さな小さな集落になりました。
ここ数十年で劇的に廃れていった…
人で言えば、65歳以上の人が70%以上。
本当に限界を迎えている集落。
今のまま行けば、10年後には人口は今の半分になります。
20年経てば、1/4になります。
今ある大鳥の資源は、
自然体験学習ができる大鳥自然の家、土建業の大鳥振興企業組合、物販・魚釣りが出来るタキタロウ館、大鳥池・以東岳登山、キャンプ場、商店が2件、旅館が2件、空き家、田んぼ、畑、耕作放棄地、原木ナメコ、原木シイタケ、天然の山菜が死ぬほど採れる、薬草、漢方、美味しい山の水、イワナ・カジカが釣れる大鳥川、熊、ウサギ、マタギ文化、県内随一の豪雪地帯、そして大鳥の人達…
これだけです。
でも、見方を変えればこんなにもあるんです。
自然に囲まれた環境で、出来ることは沢山あります。
集落という、人と人が繋がりを感じられるコミュニティーを維持しながら、今ある素材を生かして生活していく…
都会を目指さず、大鳥は大鳥らしく、この先100年続く集落へ…
そんな夢を見ながら、これからも頑張っていきたいと思う一晩でした♪