地方在住、40歳以下の若者はネットを活用しないと生き残れないかも。
2015/01/29
今、僕の住む庄内地域ではFacebook(以下、FB)がかなり熱いらしい。(実感値としても高い)
庄内にきて1年も経たないのにFB上で友達が200人くらい増えたし、投稿に対し、いいね!やコメントをしてくれる人も庄内の人が結構多い。
イベントを立てれば人数も結構集まるということも聞くし、FBをフル活用してReady for というクラウドファンディングを成功させた僕と同世代の若者もいます。
『facebook庄内いいのぅ!』という、FBを活用して友達の輪や交流の場、ビジネスの可能性を広げる活動も盛んで、庄内全域で30万人いる中で3万人がユーザーになっているみたいです。
そんな活動あって庄内においてFBがここまで盛り上がっているので、素直に凄いなぁ!と思う反面、ネットで記事を見ていると「10代のFacebook離れが著しい…」などといったFB衰退論の記事がちょこちょこ目に入ってきて気になっています。
僕自身も3年前から使っていてFB自体を否定する気はサラサラないけど、爆発的に普及したmixiが今ではあまり使われなくなってしまったように、熱はいつかは冷める…かもということも頭に入れて置いた方がいいのかもしれないなぁ~と思います。
第二?のメディアとしてこのブログを書いているのですが、これはSNSが廃れてしまった時の為の予防線のような役割もあります。
FBの熱が冷めて、FBでブログへリンクを貼っても見てくれる人が少なくなったとしても、自分自身が書いたコンテンツは検索キーワードに引っかかれば読まれる可能性がある。
その記事が読者とって有益であればあるほど…
このブログも1月に入ってからは毎日500PVくらいになっているので、このままのペースでいくと15,000PVくらいまでいくんじゃないかな~とも思いつつ、PV数の増加に伴って身辺に変化がありました。
ほんの2ヶ月前は3,000PV程度で、FBで繋がっている人から「ブログ面白いね!」と言ってくれていたのが、10,000PVを超えると「私の知り合いが田口君のブログ面白いって言っていたよ!今度会ってみたいってさ」と、僕の知らない人が記事を見て、話題にしてくれていました。
世にいるブロガーと言われる人に言わせればまだまだですが、成果や変化を感じられることはやっぱり嬉しい…。
何が言いたいかというと、定期的な更新は勿論必要ですが、ブログがあることで、全く知らない人に対して自己紹介や考え方、出来ることなどを自動的に紹介してくれているということ。
これが発展していけば、将来何か自分でイベントや事業をする時に、今までの経緯を知ってくれている人がいるということなので、これはかなり強いと思う。
これがYoutubeなどの動画サイトであれば、自動的に動画や編集技術をPRしてくれる。
これがECサイトであれば自動的に世界中の人に営業(セールス)をしてくれる。
これからドンドン人口が減って、身の回りに人が少なくなることが多い中で、営業で全国を飛びまわることができればいいですが、中々そうもいかないですよね。
対面で話をしてお互いの信頼関係を築けることが一番強いし大事なのですが、「この人こんなことできるんだ!」という興味を持ってもらえる入口は広い方がいいじゃないですか。
リアル×ネット活用が特に地方においてもっともっと進むべきだし、タイトルにもあるとおり、40歳以下の地方の若者はネットを活用して仕事に繋げていかないと生き残っていけないのかもしれないな~とも思います。
さてさて前置きが長くなりました。本編いきます。
地方在住、40歳以上の人たちはネットを使わなくても大丈夫?
今の40歳以上の地方に住む人たちはネットを活用しなくても定年までは恐らく食べていける。(定年以降は年金があることが前提ですが…)
いや、逃げきれるという言い方のほうがいいのかも。
そう感じるのは、長い年月をかけて地域の繋がりを大切にし、地域で培ってきた信頼や強固な人間関係を僕自身が見ているからです。
農産物や旅館・民宿なら既にファンがいたり、草刈りや雪下ろしなどの作業なら地域の人や土木屋さんに頼まれたりと、仕事に繋がる人間関係を持っている。
地方の求人情報がネット上にあまり出回らない原因の一つとして、信頼関係がある知人などの範疇で仕事の斡旋が完結していることが挙げられます。
つまり、顔を知っている、信頼できる地域内の人が雇用されているので、地方に仕事が全く無いという訳でもない。
地域内でお金を回せと言われて久しいですが、スーパーやホームセンターに並んでいる汎用品はともかく、産直での売買や草刈り・除雪作業の手間賃など様々な仕事で、地域内で意外とお金が回っている部分があるんですよね。
でも、その体制で食べていけるのもあと20年…なのかもしれない。
高齢化・人口減に伴って、地域で完結する仕事が少なくなる
2012年の国土交通省の資料ですが、見てみると総人口と生産年齢人口(現役で仕事している定年までの人)が減っていく一方。
子育て世代で消費意欲が高い30~40代が少ないとなると、日本全体も勿論そうですが、地域内で回るお金が少なくなります。
いくら魅力的なラーメン屋や商店があったとしても、日常的に通ってくれるお客さんの絶対数が減ってしまっては商売あがったりですよね。
つまり、地域外(国内外)からお金を稼がないと、首が回らなくなる日が来る。
そんな現実が40代以下の人たちに押し寄せているのではないかな…と。
既に、外貨を稼ごうと企業や自治体は動いてますよね。
ネットを使って地域の特産品で販売促進したり、観光地PRをしています。
でもこれは大きな組織でのお話。
既に先細りは始まってしまっているので、今のうちからネットを活用した情報発信や物販などを小さな組織や個人レベルでもやっていくべき。
里山の小さな農家でもやっていくべき。
その思う理由が4つあります。
個人レベルでインターネットを活用していかなければいけない4つの理由
① EC市場が爆発的に成長し、これからも伸びていく。
データは野村総研が2013年に発表した国内のEC市場規模予測ですが、現在のEC市場は年間11兆円以上で、これからも拡大していくと予想されています。
ECサイト自社の商品(広義では他社の商品)やサービスを、インターネット上に置いた独自運営のウェブサイトで販売するサイトのこと (引用元:wikipedia)
これは単純に、インターネット上でお金をやりとりすること自体が追い風だということ。
人口が減って実店舗も減ってくる中、ネットで注文し宅配してくれるサービスは、モノが揃わない地方で特に重宝すると思います。
② インターネット・スマホ利用者・利用時間の増加
平成24年度時点でスマホが世帯保有率は50%まで伸び、劇的に普及してきた。
通勤・通学中や休み時間にスマホを触っていない人を見るほうが珍しくなってきましたよね。
グラフを見るといつでもどこでもインターネットに繋がる携帯電話(スマホも含む)からの週平均の利用時間は増えています。パソコンの利用時間は減ってきてはいるものの、パソコンとスマホのインターネット接続時間の合計を見ると、年々増加している。
媒体が変わっただけで、インターネットを利用する時間は増えているということですね。
このデータは東京に限った調査ではありますが、日本全体に置き換えてみても恐らく増加傾向であると思います。
NHKの調査報告では20代の一割が一日5時間超のヘビーユーザーだという結果も出ていて、インターネットを活用してユーザーへアプローチすることが仕事の可能性を広げることは間違いない。
いつまでこの増加傾向が続くかどうかはわかりませんが、スマートグリッドやスマートアクセスなど、通信を介したモノの普及はこれからも広がっていくので、日常生活がインターネットに支えられることは今後も増えていきそう。
③ 消費者目線から見て、ネットでの買い物は便利でお手軽。
Amazonや楽天で一度でも買い物をしたことがある人は、その便利さを痛感していると思います。
ネットで商売をする側からすればに実店舗を構える必要がなかったり、中間マージンが無かったりで今までより安く提供できる。
消費者側から考えれば安心・安全、採れたての食材が生産者からダイレクトに届けられるし、お店から持ち帰る手間が無い。
旅館や民宿でも、一度泊まってくれたお客さんが女将ブログで旅館の一押しメニューや紅葉の時期を見たら、また行きたくなるかもしれませんよね。
④ ローリスクで、誰でもメディアを持てるようになった。
少し前までは、オリジナルのHPを作るにはプログラミングができないといけなかったり、ホームページビルダーを買わないといけなかったりと、手軽に誰でも出来るというような感じではありませんでした。
でも今はそうではありません。
BASEやSTORES.jpで超簡単にECサイトを、jimdoやwixではホームページを簡単に無料で立ち上げられる。AppleのアプリFacetimeとiPadを利用してiPad魚屋をしている人もいる。クリエーター系なら文章や動画・音楽などのコンテンツをGumroadやAmeroadで販売してもいい。
鮮度の高い情報発信やファンの拡大ならFacebookやTwitterもいいだろうし、はてなブログやWordPressでブログもかける。スマホやPCがあればU-streamやニコ生で動画ライブも出来るし、Vineなどのスマホアプリで動画も編集できる。
それぞれのサービスの使い勝手や質はともかく、上記は全て無料で始められるので、立ち上げにリスクが無く失敗しても大して痛くない。
物足りなくなったり、成果が上がってきてから有料のサービスに変えても遅くないと思うし、それよりもまずは仕掛ける側となってコツコツと情報発信していくことが大切なんじゃないかと思う。
まとめ
今の時代は『人類史上、個人が最も輝く時代』と言う人もいます。
これはネットやスマホが急速に普及し、簡単にネットメディアで情報発信が出来るので、誰でもスターになれるチャンスがあるという意味。
大げさかもしれませんが、あながち間違いではないなぁ~と思う。
ブログを書く事だけで稼ぐプロブロガーもいるし、You tuberなどという言葉もでてきた。
こういう人たちはテレビに出たから有名になったのではなくて、ブログやYou tubeで有名になったからテレビや雑誌で取り上げられるようになった人たち。
誰でも使えるインターネットメディアを使って成果を上げられるのであれば、都会も田舎も関係ありません。
「都会にはチャンスが溢れている」と合言葉のように言われていた時代もありますが、今は「地方にもチャンスが溢れている」と付け加えてもいいかもしれない。
サイトの数は全世界で10億以上あると言われていて、これからもライバルは増えていくし、個人で企業や大きな組織と同じ土台で勝負するのは厳しいかもしれませんが、規模が小さいなりの戦い方や強み・独自性は絶対にあるはず…。
個人でもネットを使って実績を残している人たちがいるから。
インターネットは凄く便利で、僕たちの暮らしを劇的に変えました。
でも、お金と同じでネットを使うのも何かを達成したりするための手段の一つでしかありませんよね。
ネットでもテレビでも雑誌でも本でも、本質的には【誰かに何かを伝えること】にあるので、自分がネットメディアを使う時には、誰に、何を伝えたいのか、なぜネットを使うのか、なぜ他の方法じゃダメなのか、という部分をしっかりと持って活用していきたいものです。