ノッポと巨人が山仕事に向かない5つの理由
ども、田口(@tagu_h1114_18)です。
僕は背が高いほうです。181.5センチあるのですが、中学・高校はバレーボール、大学はヨットとそれなりにスポーツに打ち込んできたのですが、どちらにしても、身長が高いことは有利だと、この身を持って実感してきました。
それに、一昔前は三高(さんこう)と言って、高身長、高学歴、高収入の3つを兼ね備えた人はモテると言われたものですが、僕はなんと2つ(法政は微妙…?)も当てはまる。だから、昭和の後半生まれの女子にはもっとモテていいはずなのです。
バレンタインのチョコレート、今からでも遅くないですよ。
けれど大鳥という山奥の地域に住み、山で仕事をするようになってから、背が高いこと・体が大きいことはデメリットのほうが多いように感じるようになりました。
選べるなら、小柄のほうが山は良いと思う。
では、山の暮らしのどんなケースで、ノッポ・巨人は不利なのか。
ノッポの僕が感じたデメリットを5つ、上げてみましたので1つずつみてみましょう。
高身長が雪国の山暮らしに向かない5つの理由
- 歩幅が大きく、道を踏み外す
山暮らしをしてたら、登山や山菜、キノコ採り、狩猟、木切りなどで山に出かけます。もちろん歩いて山へ入っていくのですが、例えば山道の両脇の地盤はどうしても緩くなりがちで、片足にグッと体重をのせて踏み込んでと、崩れてしまいます。体が大きい人は歩幅も大きく、体重も重たいので尚のこと崩れやすい。命取りになることもあるので、背は低く、体は小さい方が良いです。
- 重たいものを背負い上げることが多く、腰を痛める
山菜やキノコを採ったら背負いカゴやリュックに入れ、背負って持って帰りますが、背が高いせいで人より余計に持ち上げないといけない。座ったり立ったり、一つ一つの動作が大きいので、腰痛になりやすいです。
体が大きいと力持ちの人も多く、より多くの荷物を背負えることはあるかもしれませんが、その量ったってたかが知れています。地域のおじいちゃんは昔、40キロもあろう炭俵を背負って、雪山を登ったり降りたりしていたらしいですからね。そのおじいちゃんは身長160センチくらいですし。腰を痛めるくらいなら、背が低い方がよいです。
- 藪や柴がとにかく体に絡みつく
山の中の道無き道を行くと本当に辛いのが藪漕ぎ。藪や柴、蔓が鬱蒼と生えていて、そこに突撃した時に絡みつく量ときたら、絶望的です。背が高いせいで、背が低い人よりも沢山絡みつく。歩きにくくてしょうがない。小柄な人がスイスイとすり抜けていく姿を見ると、とんでもなく羨ましく感じます。柴や蔓に巻きつかれるくらいなら、背が低いほうがよいです。
- 柴や枝を掴んで山を登るような時も、体重が重たいので折れるリスクが高い
登山道でもないかぎり、山には急斜面がいくつも待ち構えています。ゼンマイ採りなんかは特に、傾斜角70度もの崖を登ることが何度もあります。そんな時は斜面に生えている木や枝、柴を掴みに掴んで登っていくのですが、枝に預ける体重が重ければ重いほど、折れやすいくなります。当たり前だけど。木や枝が腐っていないことを確認しながら登るのはもちろんだけど、どっちにしても体は小さく、軽いほうがよいです。ノッポは当然、体が大きいので重たいです。アーメン。
- 体が重いせいで、雪中ではかんじきを履いても深く沈む。
冬になると、雪が降ります。雪が沢山積もると、雪の上を歩くようになります。雪の上を歩くためにはカンジキという、和製スノーシューを長靴の上から履くと、抜群に歩きやすくなる。しかし、体が重たい人は雪にズブズブと足がとられます。歩きにくくてしょうがない。小柄で軽い人はそんなに沈まないので、サクサク歩いていきます。見てて、マジなんなのって感じ。もう、小柄に生まれ変わりたい。
終わりに。
4年近く山で暮らし、山で仕事をしてきたけれど、未だに思うノッポ・巨人って山仕事に向かないなぁ~集でした。
自虐ばかりも悲しいくなるので、最後は「ノッポ・巨人で良かったなぁ~」と思うことを上げ、少し気持ちを持ち直してお別れしたいと思います。
山仕事をする時に「ノッポ・巨人で良かったなぁ~」と思うこと3選。
- 高いところに生えてるものや、腕のリーチの長さで少し遠くの柴をつかめる。
- 雪道をかんじきで先頭にたって歩くと、後ろに続く人が雪に沈まないので、感謝される。
- 餅つきでは、杵をかなり高い位置から振り落とすことができ、かつ体重がのるので、餅にかなりの粘りを与えることができる。 ※ただし、こねる役を回された時は、高身長のことは忘れて、無心で餅を返すこと。
そのほか、山仕事の際、ノッポ・巨人で良かったと思うことがあればぜひ教えてくださいましー!
せば、またの。